断崖と秋。 2022.11.05 下仁田町
11月5日(土),秋を摂取すべく,下仁田へと向かった。
長らく探訪を後回しにし続けてしまっていたが,ようやく季節と天気の良きタイミングが揃った。
高崎からは上信電鉄。同世代,ほぼ同い年の車両は元107系だ。
途中から学生が乗ってきたが,下仁田に着く頃には乗客は数えるほどであった。
駅に到着。
トレッキングに訪れたと思しき中高年の旅人が沢山居た。
ここから「路線バス」に乗る。バスとはいえその実態はバンである。行き先の表示も無く,系統番号が掲示されているのみの,簡素な運行形態だ。運転士に念のため行き先を確認し,出発。片道200円の旅で坂道を登り続ける。
土谷沢バス停で下車。終始貸切だった。
もう一つ先の坊主淵が終着駅のようで,折角なら全区間乗っても良かったかもしれないと後から思った。
上信電鉄の車窓はどんよりと曇っていたのだが,下仁田に着いてからは気持ち良く晴れている。
土谷沢分校跡。この存在をきっかけに,この地を訪れた。
秋の色。
現在は陶芸家のアトリエとなっている。時間に余裕のない旅なので,先を急ぐことにした。
ビビッドな秋。
開放的。
どこからが道で,どこからが敷地なのか,判然としない。
土谷沢の集落を後にしよう。
気温が上がってきたので,服を一枚脱いで,ここからはひたすら青倉川沿いを下る。
小さな廃屋。
清々しい道だ。
鮮やかな銀杏に,褐色に汚れた廃車。
ドライブのような雰囲気。
小さな世界。
還る車。
光の向きが良いから,とても鮮やかに見える。
渓谷沿いの空気が清々しい。
落葉が風に転がってゆく。
群馬らしさ。
記憶に残る道だ。
カエルっぽい。
白石工業の入口を,ダンプが懸命に登ってゆく。
渓流の美しさを暫し眺めた。
その2に続く。
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