撞球場,中央通り。 2022.11.05 下仁田町
11月5日(土),秋を摂取すべく,下仁田へ。土谷沢までバスで上り,青倉川沿いを歩き,下仁田の中心街へ戻って来た。陽が傾きつつある中,上町から仲町へ,中心街の東半分をぐるっと一周した。
▼その1はこちらから。
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ここからは,駅前から西へ,「中央通り」を歩く。
駅前環境美化委員会。
駅舎内。朝はトレッキングの客がたくさん居たので,静かな時間に撮り直した。
側面より。
西へ。
もうすっかり夕暮れ時。雲が増え,陽光は無い。
褐色の交差点。
電器店のシャッター,とても好き。
面の凹凸こそが,街を豊かに見せる重要な要素だと思う。
南を見る。
常盤館。
良い宿であることはもともと知っているが,覗いてみた玄関の佇まいは,いよいよ宿泊したい雰囲気であった。
街灯の透明感。
クール宅急便のトラックが抜けていった。
写真館。
肉屋。
圧縮構図をやりたくなる,丁度良い道幅である。
振り返る。
化粧品の布屋。
この街の「キモ」の部分が見えてきた。
正直なところ,下調べをあまりやらなかったため,この景色を見るまでここの存在をすっかり失念していたのだった。
そう,撞球場の跡だ。
黄昏の光のお陰で,ガラスの透明感が見て取れる一枚になった。
しかし内側にベニヤ板が来てしまったようで,少し雰囲気は変わってしまったかもしれない。
向かいには廃医院。
ガラスの隙間から。
巽は屋号か。
扉の横には森永ヨーグルト。
この意匠よ。
もう少し日の高い時間に来ておけばよかったかもしれないと,少し後悔。
撮影には難しい時間であったが,何とか空気感は記録できただろうか。
店先に出てきた東陽軒の御主人に挨拶し,町について訊いてみた。
昔はパチンコ屋などが何と11軒もあったのだという。撞球場の手前はスマートボールの店だったそうだ。ビリヤード店は60年以上前で,往時は朝5時まで遊んでいたのだという。4つの球を使ったゲームで,店の大きな算盤で点数を計算してくれるのだと教えてくれた。
東陽軒のお店は昭和42年,先代の店と同じ名前で継いだという。店の皿に名前が入っているから,そういった物を使い続ける為には,店名も継ぐというのは珍しい事ではなかったのかもしれない(何処か別の場所でも聞いた記憶がある)。
町内で500円以上買い物すると上信電鉄の復路乗車券がタダになるという破格のキャンペーンをやっていると教えてくれた。飲食店でも使えるという事で,「ではまた日没後に来ます」と言って別れた。
BARBER.
この道の「密度感」は実に素晴らしかった。
その9に続く。
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