梟の島

-追想の為の記録-

富山地鉄駅舎巡歴(19):有峰口・本宮,山間の小駅たち。

島式ホームの水色。 2022.09.11 有峰口駅

 


9月11日(日),富山地鉄駅舎巡歴の旅の2日目。大岩山を発ち,榎町,下段,釜ヶ淵,沢中山,岩峅寺,横江,千垣駅を巡ってきた。

▼榎町・下段はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

千垣からさらに奥へ入り,次の有峰口駅へ向かう。

 

鉄道撮影地としても有名な千垣橋梁。

 

夏雲に清流。

 

常願寺川。

 

奥に見える本宮砂防堰堤は重要文化財だという。白く細い糸のような二段の滝,青い清流。まさに富山の夏であった。

 

有峰口駅。

実はここも渋い駅舎だったのだが,改装されて随分と綺麗になった。2012年のストリートビューを見ると,かつての姿が見える。尤も,建物をそのまま残してくれただけでも有り難いことなのだが。

 

小見駅の札は改修に際し新たに作られたもの。歴史に対する敬意が感じられる。

 

駅舎内。スズメバチが居たのでそそくさと退散。しかし窓枠が変わると印象は随分と新しくなってしまうものである。

 

これだけの山間部の駅にも駅員が常駐した時代を思う。

 

ホームは島式で,かなり長さがある。

 

午後一番の光。

 

立山まではあと2駅。

 

ホームの待合室。こちらは古い姿を良く残している。

 

書状受。

 

駅の脇にも住宅が建つ。

 

晩夏の物語。

 

方杖,火打ちの無骨さに,外壁面は筋交いまで加わる。

 

作りつけられた長椅子がどうにも愛おしいのであった。

 

架線柱の形状を見るに,かつてはこの奥にもう一つホームか待避線があったのだろう。過去の空撮を見ても,駅の部分だけ線路が川の方に膨らんでいるようである。

 

さらば。

 

駅前の建物はかつての商店だろうか。

 

 

続いては本宮駅。もとみやではなく,ほんぐう。

 

他の木造駅舎とは少し雰囲気が異なる。

 

駅舎内もやや新しく見える。

 

それでもホームに出れば,時代は遡る。

 

かつて2面2線だったらしいが,今は1番線のみ。

 

時代を感じる。

 

架線柱のトラスのプロポーションが独特である。

 

二番線の跡がしっかりと残る。

 

待合室内に,2番線のかつての案内板が残っていた。

 

造花とぬいぐるみたちが,小駅の待合室を飾っていた。

なんだか涙が出そうになった。

 

小さな住人。

 

しかしまあ,控え目な駅名の書き方であった。

あと一駅で立山だが,駅間が長いこと,行程の関係もあり,ここで北へと引き返す。今回は本線も立山線も,終着駅の一駅手前で折り返すこととなった。

 

駅前の景色を一枚。

 

踏切にて,ちょうど上り列車がやって来た。

 

運よく千垣橋梁を渡るシーンを見ることが出来た。列車はかなり徐行しており,乗客に車窓を楽しませているようだった。

 

逆光ではあるのだが,富山の晩夏の昼らしさを切り取る事ができた。

 

その20に続く。

 

 

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