河原に座る。 2022.03.12 飯能
3月12日(土)。昼過ぎに出発して,埼玉県・飯能を散策。南裏通り,南銀座,柳町,飯能銀座,飯能大通り商店街,旧花街の一帯を歩き,夕刻の飯能河原の周辺の街並みをぐるりと回った。
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さて,河原へと下りてゆこう。
一段下がった橋脚に腰を下ろし,しばらくぼんやりと景色を眺めることにした。
啓蟄を過ぎ,虫が飛び回っている。鶺鴒がそれを捕食すべく,ひっきりなしに飛び回っている。鷺も活発に動き,空腹を満たそうとしている。ぼうっとしているのは自分一人だけだった。
犬を連れて散歩する女性が後ろを通って行った。座り込んだ黒ずくめの男は,さぞ奇妙に映ったことだろう。
20分ほど過ごしただろうか。いよいよ日没ということで,駅に戻ることにした。
とても静かで,落ち着く場所だった。
ふたたび北岸。先程の地元民とその親戚は去っていた。
先程は人目に気を遣って撮れなかった所に目を向ける。この一帯の空気感を示す,良い被写体だった。
県道28号線を歩いて帰ろう。
小さなサインポールが怪しげに発光していた。
とても鮮やかな空だった。
河原から微かに見えていた琺瑯コレクションたち。毎度思うが,近くで見ると大きい。
見下ろす。
坂を下ると水天宮のあたりに出た。
28号と川岸の間の道を歩く。
さらば今日よ。
振り向けば暮れ紛れ。
マルフクのY字路。
飯能銀座に車通りは殆ど無く,街は薄暗かった。
いくつかの街灯り。
駅前通りを少しだけ散策した後,駅に戻り,帰宅した。
時間にして3時間半ほどの散策であった。まさかあれほど感傷的な夕刻に出会えるとは,日中の酷く霞んだ空からは想像すら出来なかった。やはり出掛けないよりは出掛けてみるものだなと,改めて当たり前の事を感じる午後であった。
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