梟の島

-追想の為の記録-

市原・素掘り隧道(2):永昌寺トンネル,美しき観音彫り断面。

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五角形断面。2017.06.18 永昌寺トンネル 

 


2017年6月。前日は,水没電柱でお馴染みの江川海岸を見に行った。翌18日は,市原市,飯給~月崎の林道に静かに佇む隧道群を巡った。その1では,観音彫りの柿木台第一トンネル,短い円断面の柿木台第二トンネルを紹介した。

さて,さらに南下してゆこう。

 

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柿木台第二トンネルを抜けてすぐ,名もなき切り通しを抜ける。

 

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しばらく進み,月崎駅にだいぶ近付いたところで,永昌寺トンネルのポータルが姿を現した。

 

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まずは車の関係で,永昌寺トンネルを抜け,月崎駅側から歩いて探索してゆく。

 

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一見すると薄気味の悪い,異空間。

 

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観音掘りの迫力。

 

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岩肌は荒々しく我々を迎える。

 

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閉塞感とも圧迫感とも異なる,この独特の感覚。不思議と居心地が良かった。

 

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しかし電気の無い時代を思うと,あるいは停電時を思うと,とても恐ろしい。

 

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訳の分からない足だらけの虫が壁面にへばりついているのを横目に,ひたすらに進む。

 

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柿木台トンネル側のポータルが近付いてきた。

 

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出口付近で観音掘りが終わり,断面上部は曲面となる。微かに赤みがかった色彩が不気味さを際立たせる。

 

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振り返ると,かなり長い隧道であった。素掘りでこれを造ったのだから,なかなかな大工事だったのだろう。

来た道を戻り,永昌寺トンネルを後にした。

 

※2020年現在,永昌寺トンネルが通行止めとの情報あり。柿木台第二トンネルには至れない可能性があります。

探訪の際はくれぐれも御注意ください。

 

その3(月崎トンネル)へ続く。

 

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