梟の島

-追想の為の記録-

旧北陸本線沿線散策(5):谷浜~有間川を歩く。

板壁の並び。 2023.01.21 有間川

 


1月21日(土)。表題には「旧北陸本線沿線」を掲げ,様々な観点から昔日を偲びつつ,1泊2日で上越へ。直江津駅を発ち,居多ヶ浜,直江津海水浴場を経由し,谷浜駅前まで歩いて来た。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

谷浜駅前の町へ。地名としては谷浜ではなく「長浜」になる。

 

跨線橋を渡り,まずは東側へ戻るように歩いて行く。

 

道幅は広く,空も広い。ごみごみした感じのない,ゆったりとした雰囲気の駅前だ。

 

この辺りの民宿や旅館の多くは海岸沿いにあるのだが,何軒かは旧道沿いにある。

 

田中酒造と,観光協会。突如として良く晴れた。全くもって不思議な一日だ。

 

谷浜駅。

 

ホームの長さとは対照的に,待合室は簡素である。

 

駅前から東側を見る。

 

そして西へ。

 

雪の無い冬に。

 

微妙な塩梅で,ぐねぐねと道が曲がっている。

 

下見板の家も散見されるが,みな綺麗に使われている印象だ。

 

ちょうど直江津方面行きの列車がやって来たので,撮影。単行列車の電車ほど絵にしづらいものも無い…。

 

こうして8号線沿いに合流したので,跨線橋の方に少しだけ戻ってみる。

 

旅館が何軒かあったほか,駐在所もあった。

 

折り返し,一路西へ。

 

通過列車を,阿比田神社の鳥居越しに見る。

 

家並み。

 

バス停の前で小休憩。気管支の調子が少し良くなかったので,吸入薬を入れたら,その先は無事快調だった。

 

板壁の大きな家は倉庫だろうか。この並びを過ぎると家屋が無くなり,自治体の境界が近付いてくる。

 

突如として,雹のような雪が降って来た。風が強く,全身に当たる氷の粒が痛い。

 

痛みに叫びながら,どうにか道路の両岸のバス停を撮る。

こうして降雪があると,水平線や海も霞んでしまう。

 

久比岐自転車歩行者道,旧北陸本線のトンネルが見えてきたので,逃げ込む。

 

いやはや,酷い天気だ…とにかく氷の粒が痛かったので,屋根のある空間に逃げ込めるだけで有り難かった。

 

そんな訳で,静かな隧道に入る。名前は「長浜トンネル」である。

北陸本線(現・えちごトキめき鉄道)には現在も同名のトンネルが存在している。こちらは1968年に竣工した新線であり,複線の隧道である。工事の際,崩落事故があり,犠牲者の出た区間である。

 

曲率の具合に,鉄道の面影を見る。

警報ボタンが点在しているのが却って怖かった。

 

何枚か撮影しつつ,3分ほど歩くと,西側の出口が見えてきた。

 

逆側のポータルも煉瓦造。

雪は概ね止んでいた。

 

氷の粒が積もっていた。

 

トンネルを出てすぐに,有間川の丁字路。桑取川を渡る北陸本線の橋梁が見えてくる。東側には旧線の橋脚の跡も見られた。

 

その南側の小さな道路橋を渡る。

 

有間川の町へ入ってゆく。

 

流泉寺に上る階段から。

 

3階建の建物も点在していた。

 

谷浜よりも道幅が少し狭く,そして建物が密集している印象がある。

 

また陽射が出て来た。

 

線路の南側の町が終わったので,ふたたび8号線に合流。漁港が眼の前に拡がっていた。


その6に続く。

 

 

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