梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

富士工場夜景(1):静岡市・イハラニッケイ,暗雲と「鬼岩城」。

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曇天の鬼岩城。 2020.07.12 イハラニッケイ化学工業

 

7月13日(月),浜松での出張調査が決まっていた。現場は3度目だが,今回は単独行動。どのみちレンタカーは必須だし,月曜朝のラッシュを回避したい。また帰路を考えると静岡から現場まで車で向かう方が好都合である。そこで,11日に急遽,下準備を進め計画を立案。富士に12日夜の宿を取り,12日のうちに出発して夕方に静岡駅前で車を調達。そのまま東に引き返し,富士の工場夜景を撮影することにした。

静岡への道中,清水に住む旧友に連絡を入れると,何とちょうど都内から清水に戻ろうとしているタイミングだった。夕方,少しなら会えるとのことだったので,折角の機会だし付き合ってもらうことにした。イハラニッケイ化学工業の工場の前で待ち合わせ,18時過ぎに現地で合流した。

幸いこの日は梅雨の晴れ間。といっても太陽は見えず,空には分厚い雲が低く垂れ込めていたが,風は殆ど無かった。

 

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妖しい雲が,良い背景となる。眼下には国道1号線。このバイパスが実に良く整備されており,まるで高速道路のようだった。法定速度は60km/hなのだが,遵守する車は少ない。

旧友との再会は2年ぶり。互いの近況を報告しつつ,時折ファインダーを覗きシャッタを切ってゆく。

 

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聳える2本の管。晴れていれば雲の向こうに富士山が見える筈なのだが,このような曇天のほうが自分の性に合うので,むしろ嬉しい。

 

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次第に暮れてゆく頽廃的な絵を,手持ちで撮影してゆく。ふと目を離した隙に,「管」の頂部の近くで照明が点灯していた。

 

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工場夕景は,晴れて良し,曇って良し。そして肉眼でも楽しめる。2月の川崎でも思ったが,夜景より夕景の方が写「真」を撮りたい自分の好みなのかもしれない。

 

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そして防波堤の上に居る我々の背後には,駿河湾。右手に清水の街を見る。雲は低く,海は灰色。潮風の匂いはあまり無い。友人曰く,強風・波浪により1号線が通行止めになることもあるのだとか。

 

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これまた目を離した隙に,橙の光が一つ灯る。しかしまだ夏至から3週間,夜の帳はなかなか下りない。

 

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日没時刻は過ぎた筈だ。ブルーモーメント,徐々にディテールが闇に溶け始める。

 

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大好きな望遠レンズで,解剖してゆく。

 

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このゴチャゴチャとした,無数の線のある絵が好物である。その中で構図を整えるのは,難しくて面白い。

 

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いよいよ空と工場の輝度が逆転し,夜景が始まろうとしている。照明はどうやら橙色のものが多くを占めるようだ。

 

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東側のブロックも,マッシブで面白そうだ。

 

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さて,いよいよ「羽化」である。

 

その2(イハラニッケイ,橙の夜景)へ続く。

 

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