梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

川崎工場夜景(3):黄からマゼンタ,そして夜へ。

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(黄昏へ。2020.02.23 川崎・水江町)

 

いよいよ工場夕景もクライマックスだ。川崎・水江町,水江運河の定番スポットは風が強く,徐々に体温が奪われてゆく。そんな中,刻々と色温度は上がってゆき,黄色の世界はまさに「黄」昏へと繋がってゆく。

 

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隣の千鳥町を遠望する。日本触媒のプラントなどが見えている事になる。船の往来もある。

 

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手前には廃棄物(廃アルカリ)を一時的に貯蔵する設備が,桟橋のようにぷかぷかと浮いている。

 

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東亜石油は,いよいよ黄色とも緑ともつかぬ色を呈し,最後の夕陽に応えている。

 

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夕方に感じる独特の寂寥感。小学生の頃,夕方になると家に帰らなければならなかった,その体験・記憶から来ているのだろうか。

 

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工業地帯の近くで育った人が見ると,きっとまた異なる見え方をするのだろう。いずれにしても,現代風に言えばエモい時間帯であり,エモい被写体である。

 

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視野を開く。この退廃的な,居住空間とは全く異なる世界は,自らの肉眼の視覚を疑いたくなるような「刺激物」だ。時折ふと我に返ると,一体ここは何処なのだ?と,文字でいうところのゲシュタルト崩壊に似た感覚が訪れる。

 

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2月の日曜日。ついに太陽と別れの時が来た。

 

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ぎりぎりの露出,手持ち撮影で定点観測。ふと目を離した隙に,保安灯が点灯していた。美しい夕空が,ぱっとマゼンタに染まる。

 

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しかしこの工場の背景は東の空なので,残照によるマゼンタは淡く刹那的だ。程無くして,水平線からブルーグレーがマゼンタに染み出してゆき,ブルーモーメントがやって来る。

 

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青い灰色に,黄緑の灯りが目立ち始める。いよいよ,夜景の始まりである。

 

その4へ続く。)

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