2016年12月17日(土)。くはね氏と2ヶ月ぶりの撮影小旅行へ。白楽駅前の六角橋商店街仲見世(ふれあい通り),洪福寺松原商店街を巡ってきた。
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ただでさえ南中時の太陽高度の低い,冬至に近い一日。気付けばかなり日が傾いてきていたので,工場夜景の前の夕景の撮影に向かった。記憶が少し曖昧であるが,天王町駅に戻り,相鉄線で横浜に出てから,根岸線で磯子駅まで移動した筈である。磯子からは横浜市営バスに乗車し,新磯子町の南横浜火力発電所前バス停へ。下車するとすぐ,眼前には根岸湾の青い海が広がっていた。
釣り人の並びに加わり,対岸を眺める。
ENEOS根岸製油所。撮影当時の名称はJXTGエネルギー根岸製油所だった。
林立する蒸留塔。
弱々しい冬の夕陽に照らされ,プラントは寒々しく暖色に染まる。透徹した冬ならではの色彩が美しく,目と心に沁みる。
東側を見ると,南横浜火力発電所。いよいよ太陽光が橙色に色付き始める。
川崎・水江町にも似たような設備がある(自分が探訪したのは磯子の方が先である)。
鉄道用語でいうところの「エロ光」に染め上げられる貨物船とプラント。
夕景もいよいよ本番である。
兀立。
太陽は西南西に低く沈んでゆく。
いよいよ海面から影が上へ上へと伸びてゆく。1枚1枚撮影するたびに色調が変化してゆく。
一日の終わりに,1年の終わりを投影する。
最後の光。
いよいよ力尽きる。
ラスト・スポットライト。
1分と経たずして被写体は直射日光を失い,その途端に寒色を呈する。
暮れなずむ空を背に,プラントの保安灯が一つ一つ灯り始める。
根岸湾をゆく第五十八青峰山丸。青峰海運の貨物船で,黒油を運搬しているらしい。「エロ光」の写真では船体が水面の上に大きく見えたが, 今度は海中に沈み込み,姿勢を低くして出航していった。
停泊しているのは最新の防災船「シーブリーズ」である。
暫時のマゼンタ,HDR撮影したかのようなプラントの存在感。
寒暮の海景。
UNIQUE FIDELITYは香港の石油タンカーのようだ。水蒸気が写真にしっかりと写るようになってきた。
夕空は上方へと抜けてゆき,ブルーグレーが景色を支配してゆく。
桃色と青色の淡いグラデーション。
小さなフレアが,次第に明るさを増してきた。
空を反映し,海が再び青くなってゆく。緑がかった保安灯がぽつぽつと増えてゆき,いよいよ夜景が始まる。
その2(夜景編)へ続く。
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