梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

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銀雪のしなの鉄道撮影(1):黒姫~妙高高原,国境の銀世界を大俯瞰。

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スペクタクル。 2018.01.07 しなの鉄道 黒姫~妙高高原
 

2017年の年末。博士論文の提出を延期し,傷心気味の日々。歯車の噛み合わない日常に辟易としていたが,どうにかエネルギーを振り絞って旅程を立て,2018年の年始早々,1月上旬に2泊3日で長野を旅行した。6日は松本を観光し,長野駅前のビジネスホテルに泊まる。翌7日は,丸1日をしなの鉄道北しなの線の撮影に充てる。未明の長野駅を発ち,まずは妙高高原駅へと向かった。

この区間を訪れるのは2015年2月以来,3年ぶりである。前回はちょうど,JR信越本線としての最後の冬で,189系妙高号とは最初で最後の対戦だった。あまりの雪に,後追いの列車は自ら蹴り上げた雪に隠れてしまい,殆ど写真に写らないほどだった。

今回の訪問は,JRからしなの鉄道に移管されてからは初となる。事前に公式HPで車両の運用を確認し,湘南色,スカ色,初代長野色の115系3連が北しなの線で揃い踏みする最高の日を狙ったのだった。

黒姫以南は長野県,妙高高原駅新潟県しなの鉄道は第3セクターなので,県を跨いだ妙高高原北しなの線の終着駅となる。駅を出て,目指すは信越大橋の大俯瞰撮影地。確か3km近い道のりだったが,時間に余裕があったので歩いた。足元は降雪の下が凍っており,緩やかな下り坂を歩いていると滑って転びそうだった。 

いざ信越大橋では,同業者が数名居たように記憶している。雪はほぼ止んでいるが,前夜にしっかりと気温が下がり,かつ降雪もあったようで,一面の銀世界が「完成」していた。この日はメインカメラはk-5ⅱs,サブカメラは2010年からの相棒,PENTAX k-7。サブカメラは三脚に据え,満を持して,まずは「スカ色」を迎えた。

 

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凍てつく朝を切り裂いて,今まさに,信越国境を越えてゆく。

 

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横須賀色115系への未練は,ここに果たされた。

 

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朝の浅い陽光の届かない,深い谷をゆく。

 

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嘗ては直江津に向かった列車も,今はこうして妙高高原で折り返し,すぐに南へと帰ってゆく。

 

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まるで天敵から逃げる魚のように,自ら蹴り上げた白雪のヴェールに隠れ,猛スピードで走り去っていった。

 

朝は列車がある程度連続するので,撮れ高に期待できる。これも勿論,狙い通りだ。定点観測はしない主義だが,ここは今回の撮影において,いきなり到来するハイライトだ。少し待っていると,程無くして湘南色が現れた。

 

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大パノラマ。一面の銀世界に,カボチャの暖色が映える。

 

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信越の冬,半世紀続く景色。

 

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銀白の大舞台,古参車両の迫真の力走。

 

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高崎所属の引退が2018年春に決まっていた。115系という系列自体に強く思いを馳せながらの撮影でもあった。

 

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115系の最後の牙城は,どうやらここ,しなの鉄道になりそうだ。

 

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このマッシブな,獣のような存在感。鋼鉄車にしか醸し出せない重厚さ,質感,重量感。そして,品格。

 

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新潟県に「ピボット」して,すぐに長野の市街地へと帰る。冬の旅路は,始まったばかりである。

 

その2(初代長野色と初対戦)へ続く。

 

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