梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

津軽半島・小泊岬(2):南灯台,地の果てで見た絶景。

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孤高の灯台。 18.08.06 小泊岬
 

2018年8月6日。青森周遊も3日目である。青森から津軽半島を反時計回りに回る一日。津軽線の列車の撮影の後,竜飛崎を通り,339号線で小泊へ。小泊岬南灯台を目指し,道なき海岸線をひたすら歩いてきた。

 

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anachro-fukurou.hatenablog.com

 

そしてついに,ついに,灯台に辿り着いた…!

 

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純白の灯台。何と美しい佇まいだろうか…。

 

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極めて狭い敷地に建てられている。灯台の横には3メートルほどの高さの岩の突端があり,ここが灯台から最も距離を取れる場所だった。

自分の後ろは断崖,灯台の後ろには岩壁。

 

そして西を見れば…この絶景だった。

 

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ようやく辿り着いた灯台から見る壮大な眺望に,感動は一入であった。

自然の中で感じる,真の開放感と達成感。思わず大声で叫んだ。

 

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北側には,本州では見たことのないような,急峻な崖が続いていた。

 

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誰も居ない。「地の果て」である。ただ灯台だけがここにあり,我々の踏破を称えるかのように斜陽が燦燦と暖かく注いでいる。

 

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記念撮影のセルフタイマーの途中で電池が切れ,バッテリー交換をするという珍事も起きたが,とにかく灯台のそばで過ごした充足の時間は生涯忘れられないものとなった。2人の足で,片道40分ほど掛かっただろうか。記憶と記録に鮮明に焼き付けられる,かけがえのない非日常体験であった。

 

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太陽が,雲の向こうに溶けてゆく。

名残惜しいが,別れの時が来た。

きっともう,生涯来ることは無いだろう…。全ての景色に別れを告げながら,帰途に就く。

 

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傾斜角が45度に近い斜面というのは上から見るとほぼ落ちているように見えた。

それでも,階段の下りは,上りよりも随分と簡単であった。岩場ゾーンではヨメ氏が流石に疲労困憊となり,かなりスピードダウン。元運動部の自分には何ともない場所だが,やはり岩伝いに歩くのは心身ともに疲れるようだ。

 

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難所を切り抜けて,「階段」まで戻ってきた。

岩のスケール感が見て取れるだろう。

 

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ここで本当に,南灯台とはお別れだ。最後に一枚シャッタを切り,大きく手を振った。最高の体験をありがとう。孤高の灯台よ,さらば。

 

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想像以上の所要時間で,タイムリミットまで20分を切っていたが,無事に帰還。駐車場に到着するころには日没時刻を過ぎ,辺りは夜の帳が下りようとしていた。


宿に再度連絡を入れ,ヘッドライトを灯して夜道を30分ほどドライブ。白岩崎から折戸という集落の方面に向け,今度は海岸沿いを進む。これまで車は一切見かけなかったのだが,白岩崎の集落へ一斉に帰ってゆく数台の車とすれ違った。何かの寄合でもあったのだろうか。三厩の漁港から長らく走って来た339号から12号へと折れ,程なくして十三湖に到着。宿に着くころには19時半になっていた。

今宵は十三湖のほとりに建つ「和歌山」に投宿。日中はしじみラーメンを提供する店のようだが,しっかりとした旅館でもある。想像していたよりも随分と綺麗で,比較的最近リニューアルをしたような雰囲気だった。

先にお風呂を貸し切りで頂き,夕飯は名物のシジミをふんだんに使ったシジミ汁(濃い!),シジミのバター煮などを主役に,その他の料理もみな美味であった。

 

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ほかの客は2組程度か。1組はずいぶんと賑やかに過ごしていたが,近くの部屋に客の気配は無く,静かに過ごすことが出来たのも良かった。

夜通し強い風が窓を打ち,その音はなかなか激しいものだった。汽水湖である十三湖,この旅館は海と湖とを隔てる砂州の上にある。この立地ならではの風だったのだろうか。

灯台の興奮冷めやらぬ中,翌日に備え,しっかりと睡眠を摂った。

  

五能線撮影その1へ続く。

 

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