閑寂の繁華街。 2021.03.06 中野駅北口
2021年3月6日(土)。緊急事態宣言の延長が発表された直後の土曜日,中野駅北口の歓楽街は一体どのような様子なのだろうか。22時に散歩してみよう。
念のため書いておくが,筆者は単独行動。公共交通を使わず徒歩で訪れ,一切の店舗に入らず,マスクの着用を徹底し,一切の会話をしていない。
続いては東西方向の「横軸」。まず五番街を覗いてみる。
やはり抜け道として機能しないためか,人の往来が無い。
それでも人の気配だけは不思議と強く感じられるので,心細さは全く無い。
この80年代感の強い一角は,朝の散策の際と同じように,生気が感じられなかった。
ホッピー・レモンハイの加賀屋。
この街に人が居ないのは,何とも不思議なものだ。
静止した景色。
続いて三番街を見る。人が多いので,遠目から望遠で狙うのみに留めておこう。
四角錘型の街灯が印象的な道。
やはり5~6人組で飲んでいるグループが多い印象だった。立て続けに何グループか,上機嫌な顔で駅に向かって歩いて行った。
一番街の一本北の道。普段はほとんど通ることのない場所である。
人通りはかなり疎らである。営業している店も見当たらない。
こういった店が閉まっていると,それだけで不思議なものである。停止しているエスカレーターを見た時に近いような違和感をおぼえる。
明かりだけが灯っている,といったところか。
クランクの正面に位置する店舗。
一番街も人が案外多かったので,撮影はせずに回避した,
三番街の1本南の横道へ。
ここの静寂に,最も強烈な違和感を感じた。
明かりが灯っていないと,こんな感じだったのか…と,結果としてそのフォトジェニックさを見直すことになった。
静寂の中で落ち着いて目を凝らすと,普段は目に留まらないディテールが忽然と浮かび上がってくる。夜の散策は発見が多い。
さて,少し休憩がてら,中野ブロードウェイの地下街を見てみる。
不気味な静寂。
憂いではなく,重苦しさを感じるのは何故なのだろう。やはりここが東京であるという事実ゆえに生じる特有のものなのだろうか。
「日本全国錠前師協会」。
西側の道にも,静寂が満ちている。
自分が怖さを感じる以上に,西友へ買い物にやって来た人のことを決して驚かさぬよう,注意しながら撮影。
死角があると,それだけで怖い。過剰な無音も怖いし,足音がするのも却って怖い。
しかし実際のところ,想像していたよりも空間は明るい印象だった。思ったよりもシャッターの錆が無く,さっぱりとて綺麗な感じがした。
上の階はまたの機会に。
さて,続く後編では,中野のディープスポットの巨頭,ワールド会館の夜の姿を中心に紹介しよう。
後編(ワールド会館の夜の姿)へ続く。
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