(妖艶。2020.03 長等3丁目)
大津駅から徒歩10分弱,長等3丁目。嘗ては「柴屋町遊郭」として名高く賑やかな場所だった。前記事では,多くが廃墟と化しつつあるスナックを中心に探索した。
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今回は街区の南西側,妓楼跡が残る場所を歩く。
もっとも往時の姿を良く残している建物。今となっては大津・柴屋町遊郭の看板的存在だ。その昔は,目抜き通りに3層の妓楼が数軒あったというが…。
間口よりもかなり奥行がある。雨漏りも酷い様子だった。どうにかして後世に残せないか,知恵を絞りたい所だが…。
すぐ横には水路のような川が流れている。
隣にも数軒,妓楼の跡が残る。こちらは住宅として現役のようだ。
屋号が残る。
この物件の横には細い路地。ここ,「抜けられます」。
飾り窓と鉄格子の窓が並び,奥はL字のコーナー。右に曲がる。
右に曲がり,振り返る。現役の家屋たちも,その昔は妓楼だったのだろう。
再び前を向く。2階の空間が路地の上にまでせり出してきている。
「美幸クラブ」。この路地は目抜き通りに繋がる。
3丁目北側の通りは交通量が多かった。道沿いにある「豆信」は料亭として現在も営業中。なかなかに良い値段のするお店のようだが,機会があればお世話になってみたい所だ。
最後は長等3丁目の南側の通りを歩き,大津駅へと戻り,東京への帰途に就いた。