安久津乙。 2022.10.29 柳津町
10月29日(土),喜多方出張の翌日,午前中は会津若松をたっぷりと散策し,午後は柳津町に移動。会津柳津駅から,中心街の北側のあたりを歩いてきた。
anachro-fukurou.hatenablog.com
門前町甲から,奥之院へ向かう。
駅に着いた時に小雨が降っていたのが嘘のように,すっきりと晴れた。
秋を踏みしめてゆく。
奥之院弁天堂(国重文,室町後期)
波連子に花灯窓…禅宗様の様式だが,垂木は平行か。
白木造の面が美しい。
茅葺の隅を見上げる。
堂の左奥。
道を見下ろす。
ふかふかとした落葉。
もうじき,雪の季節がやって来る。
本堂もなかなか面白い構成だった。
黄葉に包まれた弁天堂の姿は実に美しいものだった。
鬱然とした森に包まれる真夏,雪に閉ざされた冬,新緑に飾られる春…きっと四季折々の美しさがあるのだろう。
光へ。
中心街へ戻ろう。
目抜き通りは「あかべこ通り」と書かれている。
パレット。
車の居ないタイミングを見計らう。
滝のや。
南へ。
会津小景。
裏通りへ。
雪国の設え。
夢心。
目抜き通りに戻る。
銀山川の河岸で黄昏る。
さらば。
ワープして,村ノ上乙から安久津乙へ歩く。
街道の風景。
これぞ会津である。
道幅の広さ。
一つとして同じ建物は無い。しかし面と規模感が揃っていて,整列しているので,美しい。現代とは大違いである。
さらに北へ。
これを見たかったのだ。
さりげないアール,褪色した黄色と赤。とても美しかった。
影が伸びてきた。
来た道を南下する。
往路よりも陽の光が黄色い。
優しい秋。
老犬,こちらには見向きもしない。飼い主が帰ってくると喜んでいた。
鶏頭,秋の赤。
さらば,柳津町。
郷戸駅への道中,風っことすれ違った。列車に向かって手を振ると,乗客の何人かが振り返してくれた。線と線が交わる刹那の善意の交換は,旅の美しさの一つである。
会津桧原その1に続く。
▼関連記事はこちらから。
▼ 宜しければクリックのご協力をお願い致します。