梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

磐越西線撮影旅行(7):急行色キハ40,粉雪舞う荻野駅にて。

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旅情と日常。2020.02.08 磐越西線 荻野駅

 

新潟色を先頭にやって来た227Dは,カーブを曲がり切り,我々の傍らを通過してゆく。

車掌と目が合った。そして振り返れば,急行色が荻野駅へと入線してゆく。この撮影地を選んだ大きな狙いは,これである。列車2両目の急行色を撮影する時間を,どの撮影地よりも長く取ることが出来る,一石二鳥のプランなのだ。

 

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エンジン音とブレーキ音が,少しずつ遠ざかってゆく。 

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車掌が扉を扱う。荻野駅に滑り込んだ列車から,学生が数人下車する。

 

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ほんの一瞬の出来事が,ファインダー越しには本当にスローモーションのように,いやもはや静止画のように見えるものだ。

 

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列車は,刹那の停車を終え,再び鉄路を滑り出す。

 

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周りの雪に吸い込まれてしまっているかのように,エンジン音は,とても微かだった。

 

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エキゾーストをほんの僅かに立ち上らせ,落ち着いた加速で,車輪を一回転,また一回転と前へ進めてゆく。

 

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もう少しだけそこに居てくれ,もう少しだけ一緒に居させてくれ…。その願いは,眼前の列車に対してのみではない。この新津所属のキハ40たちに待ち受ける未来に対してもまた,同じことを感じている。

後追いという撮影は,老い先の短い車両を被写体にした場合は直喩表現となる。

 

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純白の舞台。一切濁りのない,澄み切った空気。酷烈な寒地を生きる老兵は,動物的な存在だ。SLには及ばないが,ディーゼル車両が唸りを上げて自走する様は,見る人の魂に直接訴えかけてくるものがある。架線の無い,純然たる非電化区間において,その存在感はひときわ強く感じられた。

 

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まるで野鳥のような,美しい塗色を身に纏った古参気動車。やがて遠くに見える利田踏切を越え,車体を緩やかに傾けて右にカーブしながら,そっと静かに視界から消えていった。

 

その8へ続く。

 

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