梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

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富士工場夜景(3):ポリプラスチックス富士工場,2020年の姿。

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配管。 2020.07.12 ポリプラスチックス富士工場

 

7月12日。翌日の浜松出張の前夜,静岡で工場夜景を撮る。清水在住の旧友に急遽駆け付けて貰い,談笑しながら,まずはイハラニッケイ化学工業の夜景を撮影した。

続いては一路,富士川の河口東岸にあるポリプラスチックスの工場を目指す。

途中のコンビニでパンを食し,栄養と水分を補給。「入道樋門公園」の駐車場に着いた時には,既に21時近かった。

公園の中を歩いてみたが,視界が開けない。どうやら公園の南側の道から撮影するのが正解のようだ。日曜の夜遅い時間だというのに,公園の駐車場にはなぜか何台もの車が停められており,少々怖かったのだが,後から調べてみると,どうやらここは釣りスポットでもあるらしい。釣りスポットと工場夜景スポットといえば,根岸(磯子)も思い出す。

駐車場から再出発し,いざ工場の南側の道に入ると,街灯が全くなく,暗順応も難しいほどの暗闇である。左手は森(防風林・防砂林)であり,その向こうは太平洋。空もひたすらに黒い。しかも道の先には,闇の中にぽつんと「浜松50」の軽自動車が停まっており,これまた不気味である。一人で来るには些かハードルの高い撮影地であったか…。

とはいえ,車のすぐ傍に三脚を立てる。車と共に,ちまちまと移動しながら撮影してゆく。

 

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リプラスチックスの工場の敷地は,工場南側の道よりも数メートル低い。そのため,少しだけ俯角の付いたアングルになる。

 

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ほぼ目の高さ,なかなか近くに工場を見ることができる。職員の気配はほぼ無く,敷地は広大。何だか無防備なように見えてしまって,部外者のこちらが不安に感じてしまうほどだ。

 

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曲がり角に鎮座する。

 

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ナチュラルな周辺減光が効いた構図に。

 

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少し移動して,防風林の木々の狭間から,覗き見る。

 

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線と面,マス。

 

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初夏の夜。

 

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さらに車を動かすと,プラントの内側の大きな塊が目に留まる。

構図右下に写るのは「壁」。工事用か,目隠しか,目的はよく分からないが,ストリートビューを見るに,かなり昔から設置されたもののようだ。

 

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産業遺産系のプロポーション。非常に独特である。

 

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そして入道樋門公園付近,まさに樋門の近くから。作例と何か違うと思ったら,大煙突や,白い四角の塊の頂部の纏まった配管たちが,まるごと撤去されてしまっているではないか…。来るのが遅かった。哀しきかな,これが2020年のポリプラスチックス富士工場の姿である。

 

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水平方向に展開するパイプたち。ここは健在だった。

 

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すっかり元気がなくなったプラント。それでもなお,この威容であるが…いやしかし残念である。

 

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面的に展開される工場の迫力は,低い視点からは捉え切れない。ドローンで撮ってみたら面白いだろう。ただドローンというより,願わくば自分の目でファインダーを覗きながら,すべてを見下ろしてみたいものだ…。

 

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最後は,最も「撮り応え」のある配管部分を,望遠レンズで切り取る。

 

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バルブ,パイプ,螺旋状の階段。良い要素だ。

 

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その配管の上には,蒸留塔が林立する。これだけ大規模な工場を有しているのに,日本で生活していながら,「ポリプラスチックス」という会社の名前は残念ながらほぼ耳にしない。「縁の下」から産業を支える企業,ということなのだろう。

工場は少し縮小してしまっているようだが,この先も元気な夜景がみられることに期待したい。

 

その4(大興製紙編)へ続く。

 

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