2018年6月23日。プーシキン美術館展を見に行く。そしてこれと抱き合わせにして,美術館の前に,日暮里・初音小路を撮影した。
昭和の香りがしっかりと残る,木造アーケード。かれこれ5年ほど,その魅力の虜になっているのだが,東京の「定番」とでも言うべき初音小路(同名のものが浅草にもあるので混同されやすいが,日暮里・谷中のほうである)は,何度かその前を通りはしたものの未だ撮影できていなかった。今回は,満を持しての探訪だ。
朝倉彫塑館の前を通る道に,ぽっかりと開いた入口。その向こうに続く怪しい路地裏空間が見える。その名は,堂々と看板に書かれた「初音小路」である。
覗けば,雑多な空間。真っ昼間なのに,仄暗い。
奥へと進んでゆく。人の手が行き届いており,想像以上に清潔感のある佇まいだ。
明かり取りが屋根の半分しかないので,このような薄暗さになるようだ。
時折,観光客も立ち寄ってゆく。
路地にとって,緑と室外機は必須の構成要素である。ついでに,ビールの銘柄の入った店の看板もあれば良い。その点,この店は「優秀」である。
この,内と外が混在した空間の面白さ。幼い頃からの「吹き抜けフェチ」に通ずる嗜好なのかもしれないと,改めて編集しながら思う。
「店番中」なのか。おそらく看板猫と思われる猫にご挨拶。
「何か御用でしょうか?」と言わんばかりの,威厳のある眼差しで睨まれる。
ちょっとかわいらしい顔の「お友達」は,アーケードの梁(トラスの下弦材)の上にちょこんと座っていた。さすが猫,といった場所である。首輪が愛らしく,良く似合っている。
「なんか用?」と言わんばかりの,生意気な右腕であるw
ある雨の日曜日のお昼前。谷中銀座の喧騒とは少し離れた,静かな路地空間。これもまた,風情ある下町らしさである。
その2へ続く。
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