2018年4月某日。川崎市某所の小向マーケットを,3年ぶりに訪れた。
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今回は「再訪」である。前回とは異なる光線状態の下,未だ撮れていなかったアングルを模索しつつ,撮影を遂行してゆく。
こちらがファサードになるのだろう。弁当屋は相変わらず現役である。
2015年は「諸事情」により殆ど遂行できなかった,正面から背面方向を見る向きの撮影をしてゆく。
この繋がった「品」の字も,いつまで見られるだろうか。
御用はゑびす屋。万国旗は不思議と,「日米」「日米」で揃っていた。
再び慣れない斜交座標。
相変わらず「この」豆腐屋も現役だったが,相変わらず店頭に人の気配は無かった。
異世界,どこを切り取っても「被写体」。
並ぶ看板,蛍光灯にぼんやり照らされる。
今生きている2018年,日本,ただの休日のお昼時。自分と同じ文脈上にこの空間が存在していることを,忘れてはならない。
残そうとしても残らないものもあり,残されようとしていなくとも残ってしまうものもある。そして,結果として残ってくれることほど有難いことはない。
澱んだ時間,不気味なコントラスト。
再び春の嵐が,万国旗を猛烈にはためかせる。
ガタガタ,ガラガラガラ…まるで威嚇するように,マーケットそのものが音を立てている。
最後に正面側から,圧縮効果。
小向マーケット。少しでも面白いと思うならば,無くなる前に一度行って見てみるべきである。このリアルを,是非自分の目でも見てもらいたいと思う。
昭和はいつまでも終わらない。
おまけ。撮影後,マーケットの向かいに居た猫さんと,柵越しに暫し戯れた。
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