2018年4月某日。川崎市某所の小向マーケットを,3年ぶりに訪れた。
▼2015年撮影分はこちらから。
昭和の残滓そのものが残る異世界を,どうしてもまた見たくなった。前回の探訪から3年経って,果たして何か変わった所があるのだろうか。まさか無くなったりしていないだろうか…少し不安を抱きながら,アプローチ。二度目の探訪は,一度目とは異なり,心躍るというよりは「残っていてくれ…」という願いのような思いが強かった。
良かった,あった…!
今回も裏手からお邪魔しよう。
時空の歪みが顕著になるアングル。
さて,満を持して飛び込もう。
これだ。これをまた見たくて,わざわざ来たのた。
昭和90年は,たしかに昭和93年へと続いていた。
相変わらず,静かだ。
2015年探訪時とは異なり,今回は曇天。その所為もあって,色が違う。今回の方が青く見える。
圧倒的な存在感。
いつまでもあると思ってはいけない,貴重な景色である。そういえば,この3年間でテレビにも取り上げられたらしい。
妻壁内部は,極めてフォトジェニック。
慣れない斜交座標でも撮りながら,違ったアングルを模索してゆく。
この日,関東には春の嵐がやって来たのだった。
バタバタバタと,建物全体が風に鳴る。まるで侵入者の存在を,誰かに訴えかけているかのように。
3年前とほぼ変わらず,廃墟の様相である。
黄系の色が褪色している様子が,太陽光が無いことでより顕著になる。
その傷んだ万国旗を,吹き抜ける風が容赦なくはためかせていた。
その5へ続く。
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