(2020.02.23 川崎・東亜石油)
思い立って,川崎へ。川崎駅から水江町の撮影スポットまで,市バスに揺られること20分ほど。西水江バス停下車すぐの定番スポットから少し先,東亜石油前バス停の近くにある,その名の通り東亜石油のプラントを望遠で仕留められる場所で,夕景をたっぷり楽しむ。
2月下旬,晩冬にしては色の濃い夕陽が,入り組んだ被写体を「バリ順」で染め上げていた。
絶妙な色彩。ブルーとブラウンの相性というのは,もっと評価されるべきだ。
この時間ならではの質感。しかし何故だか辺りは生ゴミ臭い。
すでに「工場夜景」という単語が市民権を得ているし,実際にこのブログの記事名にも「夜景」の2文字を入れてしまっているのだが,個人的には肉眼と手持ち撮影で楽しめる「工場夕景」のほうが好きなのかもしれない。
少しずつ,褐色の色が濃くなってゆく。肉眼では分からないが,撮影のパラメータを見ていると,露出が次第に落ちて行っているのが分かる。
望遠の解剖構図。
夕刻の色。
銀の要塞。
錆びたパイプが美しい。
被写体としての工場の魅力の一つに階段があると,いつも思う。ここもまた良い階段スポットである。
この地点での撮影を一旦終えて,次はすぐ近く,定番の水江運河で夕景を眺めよう。
(その2へ続く。)