梟の島

-追想の為の記録-

青梅線沿線散策(1):二俣尾と柚木町。

石垣と坂。 2023.1.14 柚木町

 


1月14日(土)。当初は何処に出掛けようとしていたのか,もはやあまり覚えていない。とりあえず幾つかの候補が頭をよぎったものの,酷い曇天に気力を折られ,気付けば午後になっていた。それでも流石に何処にも行かないのは精神衛生上よろしくないと判断し,ごく近場を散策することにした。多摩地域在住なので,必然的に青梅線の沿線に白羽の矢が立った。

道中で計画し,軍畑駅から青梅まで戻るルートを考えた。しかし一つ手前の二俣尾で交換待ちとなり,停車時間がそこそこ長かったので,痺れを切らし,下車してしまった。

 

二俣尾。初めて下車する。

青梅線の駅名で知らないものは一つも無いが,探訪の経験があるのは御嶽以遠のみ。その手前は,言ってみれば「暗い灯台下」だ。

 

まずは軍畑方面へ一駅分,青梅街道を下る。街道や列車の表現としては「下る」だが,標高としては「上る」になろうか。

 

緩やかな登坂をイメージしていたのだが,むしろ二俣尾橋から先は下り坂となった。

 

多摩川沿い。

 

程なくして軍畑駅前に着く。駅は坂を上った先になるのだが,そこまで登るのは少々億劫だったので,次回以降にしようと思う。

 

川に下りる階段。湿った枯葉が積もる。人の往来は皆無ではないようだ。

 

曇天の川。

或る雑誌の付録の(健全な)グラビアDVDが2枚,落ちていた。家には持ち帰れない中学生とかが,置いていったのだろうか。小学生の頃,アダルトビデオのパッケージが通学路の川沿いに落ちていた事があったなあ,などと思い出す。

ちなみにこの日に見たDVDのディスクに写っていた2人とも,わりと好みだったw

 

そんな思考は,半分以上は後日譚。曇天に激流,心中はあまり穏やかではなかった。

 

何だろう,あまり「生命の匂い」を感じない空間と,でも言おうか。

そもそも心に携えていた憂鬱を一回り膨らませてから,河川敷を後にした。

 

軍畑大橋を渡る。

 

先程まで居た場所。

 

今度は吉野街道を,二俣尾方面へ戻る。

この辺りは多摩川の北岸を青梅街道,南岸を吉野街道が並走しているので,丁寧に散策する場合は往復が必要になってくる。南岸の地名は柚木町(ゆぎまち)になるらしい。

 

街道の南。

 

小さな景色を拾ってゆく。

薪を燃やした匂いがする。

 

日光堂の看板,この日はたくさん目にした。

 

石垣と蔵。

 

坂道。

 

1月の色。

 

奥多摩橋を見上げる。上路式のボウストリングトラス,珍しい。

 

そんな奥多摩橋は1939年竣工。土木学会選奨土木遺産に選定されている。

 

k-3撮影分は赤が飽和してしまっている。普段,赤い被写体を殆ど扱わないので,思わぬところで苦手分野を出題された感。

 

ボウストリングトラスの奥はアーチ橋。かなりライズのあるアーチ。

 

渡るとかなり高さがあり,乗り出すと足がすくんだ。

 

渡り切り,二俣尾駅方面へ。

 

下見板の家屋も少なくない。

 

材木店の佇まいがとても好きだった。

 

駅に戻って来ると,やはり交換待ちの列車が居た。

 

駅前から,今度は東へ。

 

その2に続く。

 

 

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