アーケードの痕。 2022.04.27 元町銀座街
4月27日(水)。2年半ぶりの大阪出張が入ったので,仕事前にアーケード商店街を巡っている。放出みゆき通り商店街,放出栄町南通商店街,南鴫野商店街,城東商店街・城東中央商店街,関目商店街を歩き,「西の横綱」京阪トップ商店街を巡ってきた。
▼京阪トップ・前編はこちらから。
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京阪で京橋に戻り,環状線で森ノ宮へ。大きな改札を抜け,目指したのは元町銀座街である。
この傾いた看板が見たかった。
「中道元町商店会」の文字も見える。商店会はあくまで組織の名称,街の名称は元町銀座街,という位置付けでよいのだろうか。
アーケードとして機能しているとは言い難い。
ぼろぼろになってなお,通行人を見守る,アーケードの痕。
丸い照明は裸電球だろうか。
豆腐店に文房具店。
ゼブラ。
錆と幌。
薬局にクリーニング店。
褪せて破れ,それでも日常は尊く続く。
破れた幌は等間隔に,アーケードの骨組にまとわりつくようにして残っていた。
先の区間は,屋根葺材が完全に撤去されていた。変則的なラチス+ラーメンのような(言ってしまえば構造的にはあまり合理的ではない)架構と,華奢な棟木受のような架構が交互に並んでいた。
商店,肉屋。
隅切を避けるように,華奢なラチスがアーケードの架構の端部を受けている。
荷卸しの車が居なくなったので,再びこの一角を撮影。
黄色の並び。
往時の姿を脳内で補完することはできなかった。
撮影している間ずっと,おばあさんが一人で黙々と,植栽の世話をしていた。
パース的構図で,元町銀座街にさようなら。
住宅街を抜け,森ノ宮駅に戻る。
飲食店も点在。
駅近くの路地も,きっと昔は良い雰囲気だったに違いない。
森之宮駅前商店街へ。
大阪環状線の駅徒歩すぐの景色。大阪,素敵。
愛らしい街灯と。
なかなかな場所にある鳥貴族の看板。
「太閤はんの城下町」という文言の需要はどこにあるんだろう,などと考える。
ガード脇の細道へ。
時刻は12時半,ちょうど昼休憩の時間。サラリーマンで賑わっていた。
さらに進むと,急に往来が少なくなった。
年季の入ったビル,どこが正面かも判然としない。
街と共に生きる。
緊張するような,ほっとするような一角。
背の低いアーケードは野良のような雰囲気。
昼の静寂を最後に眺めた。
この後,人通りのない方に戻り,メインではないほうの改札の近くの空きスペースでコンビニパンを頬張った。異常なほど過密で効率的なアーケード巡り,今回は城東区とその周辺を集中的に散策した形となった。約5時間の行程を無事に遂行し,仕事現場へと向かった。
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