梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

岐阜・繊維問屋街(1):夜の中問屋町,東2丁目・東3丁目。

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眠りの中。 2021.10.07 岐阜・繊維問屋街

 


10月7日(木)。岐阜出張の前日,急遽東京を発つ。東海道線の混雑を回避すべく名古屋駅東口を当てもなく散策していると,柳橋中央市場に辿り着いたので,マルナカ食品センターを撮影して回った。

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岐阜駅に到着した後は,コンビニに寄ってからホテルにチェックイン。素早くパンを頬張り,再び街の散策に繰り出した。

 

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宿と駅の間の歓楽街,玉宮通りを南下する。居酒屋は時短営業を終え,既に人通りは疎らである。

 

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黄色い看板が街灯の光に照らされて,闇夜に不気味に浮かび上がる。

 

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住所としては「住田町」,岐阜駅まで徒歩1分の街並みである。なかなか渋めのビルが建ち並んでいる。一軒一軒の粒が大きい印象だ。

 

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名も無きアーケード商店街。「ワシントン通り発展会」というのが正式名称なのだろうか。

 

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当然ながら,歩く者など殆ど居ない。

 

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地下道で大通りを渡り,西へ。

 

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問屋町の文字列が早速目に飛び込んで来る。こちらも人通りはほぼ皆無だ。

 

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大通りにぽっかりと開いた,中問屋町の入口へ。

 

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街は今,眠りの中。アーケードの「体内」へお邪魔しよう。

 

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浅い角度で屈曲したアーケードは,その両側を背の高いビルにぴったりと挟まれている。

 

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仄暗い街灯は,工場の保安灯のようである。ホワイトバランスの設定に苦しむ。

ところで,巷に溢れる工場夜景の写真に,やたらと青白く色温度の低いものや極端に橙色の強いもの,モノトーンに近いような色調のものが多いのは,このあたりの繊細なホワイトバランスの設定をする必要がないからなのだと思う。見たままを写すのが何よりも難しく,また見たままは往々にして美しくないのだ。

カメラの個性として,少なくともPENTAX の我が愛機たちは,人工的な光源による環境の撮影には向いているとは言い難い。暗所の合焦は得意なのでその点は非常に助かるのだが,色味に関しては(特にk-5ⅱsは)設定が極めて難しく,未だに正解に至れている感覚が無い。もう少し訓練が必要なようだ(というこの発想自体が前世代的で「マニュアル」なのだろう…)。

 

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人通りは皆無かと思ったが,40代くらいの女性店員が自転車でやって来て,シャッターを開けて店内に入っていった。

 

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絶妙なカーブ。問屋町ビルの小さな装テンといい,問屋町ビル繊維街の看板といい,「好き」が詰まっている。

 

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店員がやって来た店の明かりが,暗闇に包まれた通路を眩しく照らしていた。眩しいはずがない程度の明るさなのだが,目を向けるのが辛いくらい,こちらも暗順応を済ませていたことに気付かされた。

 

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街角,アーケードの交差部。

 

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安藤タオル。

 

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目が馴染んできた感じがする。

 

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大通り側を振り返る。

 

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一本目の脇道。

 

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沈黙。

 

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ポツリと。

 

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メインストリートに戻り,大通り側のクランク部を圧縮して切り取る。昼の撮影で良く見る構図だが,夜にこれをやる奇天烈人間はそう居るまい…。

 

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先へ進む。

 

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次なる街角。左側へ抜ける横道が東4丁目になるだろうか。ただし実際には「東4丁目」という記載はなく,外の看板には中問屋町と書かれていた。

 

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興共繊維の鄙びた看板。楕円形のデザインは割と珍しい気がする。

 

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先程の店員がシャッターを閉め,帰っていった。アーケード内には再び究極の静寂が訪れる。

 

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自分の足音のほかには,「沈黙の音」しか聞こえない。

 

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更に先へ進む。

 

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奥はかなり明るいようだ。手前側の空間の異常な暗さが際立つ。

 

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すなわち,中問屋町が暗い,ということのようだ。

 

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次なる脇道「東3丁目」は街灯が一つも灯っておらず,暗順応可能なレベルではなかった。見たままは,この写真よりも更に暗い。人が居ても気付かないくらいの「闇」だった。

 

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誘蛾灯におびき寄せられるかのうように,光のある方へメインストリートを進んでゆく。

 

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写真左手は建物が解体されて駐車場になっていた。右側は健在で,とても綺麗だった。

 

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ここが東2丁目である。

 

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嘗てはこの写真の右背面方向に通路が伸びていて,ここを抜けられたようなのだが,現在は残念ながら閉鎖されている。「東1丁目」は再開発により跡形も無く消えてしまった。

 

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東2丁目のシャッターが整然と並ぶ。先程までとは打って変わって明るいので,全貌が良く見える。

 

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これで繊維問屋街の東2丁目・東3丁目・中問屋町のアーケードを網羅した格好だ。

初めて歩く場所であり,さらに暗所で撮影をしているため,時間がどんどん経過してゆく。あまり下調べをしてきていないので,散策時の自分はこの先がまだまだ長いことに全く気付いていなかった。

 

夜の繊維問屋街(2)へ続く。

 

 

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