梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

羽越・磐西撮影旅行(10):小岩川~あつみ温泉の「定番」にて。

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7号線沿いをゆく。 2020.01.12 羽越本線 小岩川~あつみ温泉

 

その9に続いては,鼠ヶ関発の下り223Dを,小岩川~あつみ温泉の定番撮影地で狙う。2013年3月以来の探訪だ。撮影区間のS字カーブの南にある海側の空き地には磯釣りに興ずる人々の車が何台か停められていたので,この並びに八戸ナンバーのスウィフトを駐車する(この後もたびたび釣り人の車に出会ったのだが,殆どの車がカスタマイズされており,お世辞にもガラは良くないという印象であった…)。ここから7分ほど歩いて撮影地に到着。思ったほど藪が深くなかったので,ヨメ氏を通常のアングルの高さに残し,自分は多くの作例よりも何メートルか高度を稼いで本命を待った。練習列車のいなほが両方向から通過してゆく。

 

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下りは「フルーツ牛乳」,上りはJRにあるまじきショッキングピンク

構図の確認のためにこれらを撮影し,待つこと数分。空と海の色が黄色く褪せたところに,遂に本命のキハが2連で現れた。

 

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粟島を背に。 2020.01.12 羽越本線 小岩川~あつみ温泉

 

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k-5撮影分。 2020.01.12 羽越本線 小岩川~あつみ温泉

 

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しかし,国道7号線の交通量は想像以上に多く,ちょうど列車がベストポジションに差し掛かった時,逆方向の車と列車の顔の位置すれ違ってしまった。

 

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これも人生…。連写の数コマ前を採用してトリミングする。これでとりあえず良しとするしかない。なかなか思い通りには行かないものだが,不思議と心には余裕があった。

ちなみに記事最上部の写真は,これらの車を簡単な合成加工によって消去したものである。日本海の纏う「閑寂」の空気感は確かに強調され,「作品」としての精度が上昇しているのは,上の写真と見比べれば間違いないだろう。ただし,これで自分が100%満足しているかというと,否。自分の経験を書き換える事は出来ないのだから,当然の話である。

むしろこの構図の撮影の直後,自分のすぐ右を通過してゆく列車を,日本海を背景にしてサイドから撮影したこのアングルの方が,自分にとっては良い記憶になっていたりするから不思議である。

 

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海原の傍らをゆく。 2020.01.12 羽越本線 小岩川~あつみ温泉

 

こういう「逆転現象」が頻繁に生じるからこそ,鉄道撮影においては基本的に三脚を使わない。手持ち撮影のスタイルに,自分自身は絶対的な優位性を感じているのだ。

 

その11へ続く。

 

▼旅程1日目はこちらから。

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