梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

羽越本線沿線散策(1):村上市,寝屋漁港の朝。

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漁港の朝。 2021.11.03 寝屋漁港

 


11月3日(水祝)。急遽決まった酒田出張の前日が祝日だったので,羽越本線沿線の集落を巡ることにした。その前日,2日の夜に東京を発った。当初はラッシュを避けて夕方に出発する予定だったのだが,仕事が長引いたのだったか,19時前発のとき341号に乗車した。毎度の如く慌ただしい出発だった。


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E2系のモケットは,こちらの緑色のタイプが好みである。とき341号は「各駅停車」なので,新潟までは2時間強を要した。高崎出発直後に列車が急停車し,暫く車両点検があった。幸い長引かずに出発したが,その後の回復運転でE2の本気の走りを体感することになった。

どういう訳か,移動の列車の車中では到着駅の直前に眠くなることが多い。脱力しかけた身体を起こし,新潟のホームに降り立つと,東京とは明らかに異なる空気の緊張を感じた。コンビニを2軒ハシゴし,翌朝の食事とアイスを購入してから,風俗店に隣接する安ビジホに投宿した。

 

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クラシック。1泊3,000円だった。

 

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新潟に来て飲むビールといえば,やはりこれだろう。酒も軽めに,翌朝に備えて就眠。

 

 

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3日は4時半頃に起床。チェックアウトし,まっすぐに駅へ。乗車するのは4時56分発の村上行である。

 

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ムーンライトえちごからの接続列車としての自我を,最新鋭の車両は有していないのだろう。

 

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E129系の車内はとにかく眩しすぎるように感じる。一日はまだまだ長いので,この移動中に必ず寝ておきたいのだが,これだけ煌々と照らされると,目が覚めるどころか偏頭痛を発症しそうなくらいである。ニット帽を目深に被り,1時間ほど微睡みながら過ごした。

 

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終点の村上に到着。雨が降っていた。

 

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同じ線路の上,E129系のすぐ北側で待機するのは,キハ40ではなくGV-E400である。

 

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最新鋭の車両は,被写体としてのデザインもさることながら,折角の車窓を緑に変色させてしまうのが致命的に残念なところである。この無菌室のような空間で,さらに北を目指す。

 

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今川駅で特急列車と交換する。キハ40が居なくなってしまったことを現実として突き付けられ,寂しくなった。そして久方ぶりの日本海にそそのかされ,早朝から車中で涙した。奇しくもこれは,昨年1月の惜別乗車と同じ列車なのである。一つ一つの車窓の景色が記憶を呼び起こしてゆく。

 

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2020年のあの日の記憶ですら,遠い過去へと流れ去ってゆこうとしている。それがあまりにも哀しかった。

 

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慣れ親しんだ車窓を眺め,7時前に勝木駅に降り立った。この駅で下車するのは初めてである。最新鋭車両とはしばしの別れである。

 

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徳洲会病院を横目に見ながら,勝木川を渡り,集落へと歩いてゆく。

 

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小さな町。

 

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雨上がりの朝,柔らかな光が差し込んできた。

 

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清々しく,みずみずしい空気を胸いっぱいに吸う。この匂いを求めていた。

 

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345号線を南へ歩く。ちょうど紅葉の季節だった。薄日が差してきた。

 

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急な左カーブを曲がると,寝屋漁港が姿を現した。

 

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静かな朝。人影は殆どない。

 

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日常。

 

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海を見る小屋。

 

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この路地の向こうは,また後程。

 

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寝屋漁港のあたりは345号線の道幅が狭く(確か制限速度は40km/hだった),2020年の撮影の際に運転でもっとも気を遣った場所である。

 

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道の山側にへばりつくようにして集落が形成されている。

 

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長閑な海景。

 

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漁船はどうしてこうも美しいのだろう。船体の曲線美に,甲板上の煩雑な設備の直線が合わさり,絶妙な案配で魅力を発している。全体のシルエットとしても美しく感じるので,きっとどこかに黄金比が隠れているのだろう。

 

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JF直営の魚売り処。看板の絵がリアルだ。

 

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トンネルを抜けて,寝屋の南へ。

 

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鵜泊集落に到着。静かだ。

 

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細い裏路地にお邪魔する。ストリートビューでも覗くことのできない場所は,やはりワクワクする。

 

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縦板壁の家。

 

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水が細く流れ出ていた。

 

f:id:anachro-fukurou:20220121010446j:plain下見板壁の家の美しさよ。

 

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日常。

 

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寝屋に戻ってきた。

 

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この後は,集落の中を走る路地,上の写真中程に見えている階段と鳥居の辺りを歩いてみる。

 

その2へ続く。

 

 

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