梟の島

-追想の為の記録-

盛夏の五能線撮影(12):広戸~深浦,海岸線を走る列車を堪能。

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夏の旅。 18.08.08 五能線 広戸~深浦
 

2018年8月8日(火)。五能線撮影2日目。能代から北上しつつ,各地の撮影地を巡り,急遽旅程を入れ替えて追良瀬驫木の俯瞰撮影地で「死闘」を繰り広げ,最高のカットを手に入れた。 

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車まで戻る途中,小さな農家の庭先で初老の男が2人ほど談笑中。完全に我々は不審者であるが,この際気にしない。スタスタと歩いて車に帰着。流石にぐったりである。日中の撮影まで時間は空く。本来の撮影3日目の旅程を2日目にシフトしている格好なのだが,本来の3日目は今頃は深浦観光に時間を割く予定である。とりあえず深浦まで引き返し,マックスバリューでアイスを購入。車中で食し,涼む。激しい運動の後のアイスは良い。

続いて街のすぐ手前にある大岩を探索。

 

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これが深浦の夏である。5年前,札幌での学会の前に来た時の色彩を思い出す。これだ,これだ。

 

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海は早朝,午前のそれらとも異なり,深い青をたたえる。

 

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岩を刳り抜いた道を通り,階段を上ると,湾を一望できた。

それにしても陽射が強烈で,ひたすら暑い。ヨメ氏の日傘はハイスペックで,これに入るといきなり涼しい。やはり気温自体は高くなく,ただただ日射由来の暑さなのだろう。

さらに少し車を進め,海の駅ふかうらに到着。まだオープンして間もない施設のようである。イートインスペースでダブルベリーのジェラートを食す。疲労を蓄え,火照った身体に,冷たさが染みる。冷却と疲労回復を完了し,広戸~深浦の「神社俯瞰」の撮影地へと移動。ヨメ氏は大岩付近から軽い頭痛を催してしまっていたのだが,この撮影地の神社の敷地の大半が日陰だったのは,不幸中の幸いであった。

神社の階段は案外短く,お手軽に俯瞰できるので良い。まずは参拝し,この先の晴天を祈願する,撮影準備を進めていると,遠くに見える塩見崎のトンネルから早くも2826Dが姿を現した。

 

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3km先,ちょうど午前中に我々が居た場所を遠望する。

 

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広戸~深浦間の撮影地から,驫木追良瀬間を走る列車を見ていることになる。音もなく,ファインダーの中を列車が滑ってゆく。

ここを通過するシーンを撮影し,次は追良瀬を出発して広戸までの間のS字の走行シーンも撮影する。

 

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数分後,今度は手前の崖の裾に,タラコを1両従えた列車が,大きくなって現れた。

 

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壮大なスケール。これぞ深浦,五能線

その次は最も手前のS字カーブである。望遠用と広角用,最後の2つの撮影の間で,神社の手前の階段付近から敷地の最奥までダッシュして移動し,レンズを交換するというアクロバットをこなす。

 

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そして現れた列車と,ようやく目が合った。

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右へ左へ,崖の縁を縫うように。

夏はこんな所に行きたいものである。

 

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キハ40の淘汰に伴い,この景色が数年後には失われてしまう。そんな事実をすっかり忘れさせるような,穏やかで緩やかな時間が,ここには流れていた。

 

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常に海に寄り添い,列車は深浦へのラストスパート。眼下を駆け抜けていった。

 

その13へ続く。

 

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