梟の島

-追想の為の記録-

盛夏の五能線撮影(6):大間越海岸,目を疑う絶景とキハ40。

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目を疑う絶景。18.08.07 五能線 岩館~大間越
 

2018年8月7日(火)。五能線撮影初日は,鰺ケ沢側からスタートし,千畳敷大戸瀬風合瀬,十二湖・賽の河原,あきた白神~岩館の小入川橋梁,大間越海岸など,大移動とともに各区間の撮影地を巡ってきた。
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ハタハタ館での休憩を経て,体力は回復した。太陽は未だに強いが,日中の暑さはだいぶ和らいだ。駐車場での休憩を経て,再出発。車の窓から入る風が心地よい。向かうは,再び大間越海岸である。つい先ほど撮影した「ドライブイン福寿草」の少し北へと移動し,海側にある駐車スペースに車を停める。本日のクライマックスともいうべき撮影は,大間越海岸の岩場から仰角を付けたアングルを試みる。

岩場へ降りるアクセスルートを見つけるのに苦戦するものと予想していたのだが,これ自体は案外すんなり見つかった。ガードレールにロープが括り付けられており,これを伝って4~5mほどコンクリートの急斜面を下りると,海岸まで10mほどは藪があり,これを抜ければ海岸の岩場である。しかしこの藪で,思わぬハプニング。なんと数百匹ものガとバッタの大群が,一斉に我々目掛けてアタックしてきたのだ。全身に小さな塊がぶつかってくる感覚は,それはおぞましいものだった。何とか2人で団子になってここを切り抜けると,無事に視界は開け,海岸の岩場に到達。大きな岩を伝って移動し,ベストアングルを探す。言ってみれば岩の数だけアングルがあるので,この中から最もしっくりくるものを探すのは想像以上に手間がかかった。

練習列車のリゾートしらかみ・橅編成がやってきた。

 

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強烈なギラリで編成が銀色に飛んでしまったが,それだけ太陽光は申し分ないという事でもあった。

17時半を過ぎ,本命の323Dがいよいよやって来る頃にも,舞台中に存分に陽光が降り注いだ。

 

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17時を回っているとは思えない,陽光の強さ,そして色の濃さ。3両目のタラコが,こちらにギラリと輝いた。

 

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今回の撮影行の一つのハイライトであることは間違いない。

 

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空も,木々も,岩々も,海も,そしてキハ40も,目を疑うような,絵のような色に染まっていた。

先程のドライブインとこの撮影でタラコが来てくれて,本当に運が良かった。大満足の撮影だった。

これでこの先仮に天気に恵まれなかったとしても,この旅は良い旅だったと思って東京に帰れる,そんな考えすら頭に浮かぶほどだった。

 

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撮影場所の様子。平らな箇所は無く,いびつな岩の上に腰を下ろしての撮影だった。

 

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強烈な陽光がほぼ真横から差し込んでくる。岩は異様なほど黄色く染まり,逆光の海は深い青,あるいは黒くすらも見えた。

この撮影スポットでも三脚を立てて2人での記念撮影をした。車道を走る車や列車からは,我々はどのように見えているのだろう。驚かれるのか,意外とそうでもないのか。たとえばカメラクルーが少し離れた岩から我々2人を撮ってくれたら,なかなか劇的な絵になるのだろうな,などと思ったのだった。

 

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暫く長居した後,意を決して再び藪の「虫ゾーン」を抜け,ロープを伝って斜面をよじ登り,車へと帰還。虫ゾーンは,復路のほうが圧倒的に短く感じた。道路に戻り,ヨメ氏とハイタッチ。肉体的にも写真の釣果としても,達成感のある撮影であった。

 

その7へ続く。

 

五能線キハ40はこちら。

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羽越線キハ40はこちら。  

只見線キハ40はこちら。

 

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