梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

東伊豆町散策(4):緑豊かな一角に心打たれる。

緑の町。 2022.06.04 伊豆北川

 


6月4日(土)。Twitterの相互フォロワーさんと東伊豆町へ。伊豆北川駅で下車し,坂と階段の多い集落を散策している。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

この時点で既に散策開始から2時間以上が経過しており,当初の1時間強の想定を完全に良い意味で裏切られていた。再び駅の方へと戻るべく,残る階段を上がってゆく。

 

盛夏を先取りしたような空気感。

 

タイルは可愛い。

 

訳もなく,道がくねくねと曲がる。

 

階段ではなく坂道。なかなかの勾配だ。

 

集落内のヘアピンカーブ。

 

植栽の間を抜け,ぐいぐいと標高を稼ぐ。

 

戸袋の造作が美しい。

 

石州瓦とは発色の異なる海老茶の瓦が,非日常の演出として過剰ではなく,丁度美しい塩梅だった。

 

海の気配がかなり遠のいた。

 

道幅が最も狭い箇所。

 

陋屋の傍らから分岐するようにして,石積みの古い階段が伸びていた。

 

その完成された造形に,息を呑んだ。

 

ドクダミの中のヒーロー達。

 

かなり私道に近い雰囲気だったので,初めは逡巡していたのだが,運良く地元の方にお声掛けいただいたので,甘んじて歩かせていただいた。

 

一面の緑。ただし平面ではなく,立面の方である。

 

階段も人の往来が少ないのか,自然に徐々に呑み込まれようとしていた。

 

理想郷のようであった。

 

この場所もまた,色彩に溢れていた。色で世界を知覚する自分にとって,格別の景色だった。

 

望洋の蔦。

 

主人を失った扉は,どこか寂しげであった。

 

生活と,その痕跡と。

 

何とも形容しがたいのだが,蝕まれる具合が絶妙なのだった。

 

日当たりの良い側は,あらゆる植物が建物の内外に繁茂し,トタンの壁を打ち破っていた。

 

舗装道は急斜面。

 

坂を上り,最後に振り返る。

 

良い天気だった。

 

初めに歩いた階段をもう一度下る。良く晴れた。

 

猫の午睡。

 

海まで下り,その東側の階段を一気に登り直す。最後に歩いたこの階段が,散策の初めに我々を正対して出迎えたものであった。

 

計3時間半。「何もない」ような集落で,これだけの時間を嬉々として過ごせるのだから,幸せ者なのかもしれないと思った。

 

列車の時間が全く合わなかったし,あいにく食事処も見当たらなかったので,隣駅の伊豆熱川まで歩くことにした。横着をして国道135号線を歩いたのだが,交通量が想像以上に多く,またトンネル内に歩道はおろか路側帯すら殆ど無かったので,これは誤りであった。もしもこの記事を見て散策を試みるという奇特な方が居るのであれば,伊豆北川駅の横の坂を上り,北川望洋公園を経由してから,峠を越える道を歩かれると良いだろう。

 

伊豆熱川・バナナワニ園に続く。

 

 

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