梟の島 -叙情的叙景詩-

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常陸太田散策(6):鯨ヶ丘,夕暮れに染まる東一町・西一町。

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自転車店。 2022.01.10 常陸太田

 


1月10日(月祝)。年始一発目の水戸出張の前日,常陸太田へ。駅前の山下町と木崎二町を歩いてから,木崎坂を上って鯨ヶ丘へ。太田七坂を巡りつつ,東三町・西三町,東二町・西二町とその周辺を歩いてきた。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

十王坂の頂上の交差点では,修景されたような一角が出迎えてくれた。

 

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その中央でひときわ異彩を放つのが,「慈久庵鯨荘 塩町館」なる蕎麦屋である。

そういえば結局,昼食にありつけていない。

 

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左の「水竹居」を掲げる店は,2011年に被災するまではフランス料理店だったらしい。今は「アンティークギャラリー花てまり」となっている。

 

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再三書いてきた通り,鯨ヶ岡は高台なので,日没を控えた低い陽光を遮るものはない。しかしここまで美しい夕暮れになるとは思ってもみなかった。

 

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相変わらず街は静かで,ちょっとしたパラレルワールドに居るような錯覚すら覚えた。

 

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斜陽。

 

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塩町館の隣は民家のようだった。街灯には西一町会の文字。

 

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瞳を閉じて画面の景色を瞼の裏に拡大し,静寂と冷気,風に悴む指,水平に程近い橙色の陽光の微かな温かさを想像してみてほしい。

 

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伝わるだろうか,この透徹した空気が。

 

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西一町を北へ歩く。

 

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棟瓦の落ちた蔵。

 

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防火水槽は朱色に塗られていた。

 

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隣が更地になり,奥行方向の長さが顕現した。

 

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最奥部には石蔵があった。

 

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丸窓のある栗田商店。

 

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高瀬理髪館。褪せているが,右横書きの看板が掛かっていた。

 

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ここに天気予報が出るという代物らしい。

 

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夕方から晴れでしょう。

 

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ヤクルトの販売センターのすぐ隣にも蔵があった。

 

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ガレージのヒーロー達。

 

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内堀町の信号付近にて。

 

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シンプルだが美しい装テン。

 

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東一町に入る。

 

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自転車店を中心とした,良い並びだ。ちょっとした時間旅行をさせてくれるようだ。

 

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川又薬局。創業は何と慶長期だとか。

 

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旧稲田屋住宅赤煉瓦蔵(登文,1910)。現在はギャラリーとして用いられているらしい。

 

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隣の建物も不思議な佇まいだ。

 

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ペディメントとコーニスには少し色の異なる煉瓦が用いられている。黒漆喰仕上げの観音扉という和風な要素が,赤煉瓦の壁,神殿意識の意匠と絶妙に調和し,均整が取れている。撮影するときに構図がすんなり決まるというのは,それだけ洗練された美を纏っている証でもあるだろう。

 

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クリーニングのパリー舎。

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ヨコセスポーツ。看板建築風の意匠なのだが,如何せん光線状態が悪かったからか,引きの絵を撮っていない。

 

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大高洋服店とその隣の住宅。

 

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洋服店のショウケース。

 

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佐藤運動具店。

 

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車が多く,ディテールを撮るのに腐心した。

 

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いよいよ対岸の建物の影が,2階を飲み込もうとしていた。

 

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木製の建具,装テン,看板,木枠,壁。絶妙な芸術品のように感じられた。

これにて,鯨ヶ丘の南側の街並みを概ね悉皆的に歩ききったことになるだろう。

 

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篩。

 

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とても気になる構成。

 

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東坂の頂上付近から,鯨ヶ丘の影に隠れつつある東側の街を見下ろした。此処だけが不思議に隆起してしまったような,何とも独特の眺めだった。

 

その7へ続く。

 

 

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