梟の島 -叙情的叙景詩-

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旧亀岡家住宅(2):輸入ガラスと銘木,豪華な室内に驚嘆。

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ガラス戸。 2021.11.23 旧亀岡家住宅

 


11月23日(火祝)。飯坂温泉・橋本館で朝を迎え,のんびりとした時間を過ごした。その後は保原駅に移動し,駅から中心街を散策。さらに徒歩移動で,国指定重文・旧亀岡家住宅にやってきた。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

見学料を払い,居住棟から中へお邪魔する。

 

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まずは炊事場。垂壁が折り曲げられている。早速,異様な拘りの気配を感じる。

 

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井戸の上は吹抜け。

 

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冷蔵庫。

 

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主人居間,奥は居間。居住棟はこの2室のみである。

主人居間は部屋全体が総欅造り。透漆塗りによる光沢感,とにかく贅沢な印象である。外観の渋さとは全く異なった趣向のようにも感じる。

 

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折上額縁格天井。天井板も一枚板だというから驚いた。

 

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「亀」岡家だから,組子は亀甲文が用いられている。

 

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床柱には,木目が上を向いた出世柱が用いられている。そして黒い部分は阿武隈川で採取された埋もれ木だという…とんでもない拘りと,とんでもない金の掛け方である。

 

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全景。

 

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欄間は松竹梅の透かし彫り。

 

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家族居間。押入れの朱色の格子戸はベンガラ塗り。

 

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家族居間にも亀甲文様。

 

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床の間には,木目と節を生かした亀の彫り物。

 

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山ぶどうとリスの彫り物。豊穣の願いが込められているという。

 

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居住棟と座敷棟の間を走る廊下。天井は藁で焼いた杉板を用いた磨き天井,床板は欅。

 

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隅を扇形に曲げて「行きどまらないように」と縁起を担いでいるという。ゲン担ぎと洒落は普遍的なもののようである。

 

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座敷棟,西通りの縁。

 

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次の間。

 

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次の間で格天井とは…。

 

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正座敷の付書院。

 

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四方柾の床柱。これで100万円である。

 

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黒柿の一枚板を用いた違い棚。

 

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1階北西からの全景。

 

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脇座敷から正面玄関方向を見る。建具はイタリアから輸入したガラスを用いている。これだけのガラスを室内の間仕切りに用いるのは,この時代ではかなり珍しいのではないだろうか。そしてここは民間住宅なのである。

 

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脇座敷。床柱,床框は栗の埋もれ木。

 

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階段の裏には「ひねり天井」。複雑な加工と納まりに,大工の腕が光る。

 

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中央廊下。手前は脇玄関の前の控室で,付き人が休憩する場所だった。

 

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向こう側が居住棟。

 

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南東に位置する主人書斎。

 

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設えから見て取れる通り,応接間を兼ねる。中央を折上げた傘板張り天井。

書架には明治末期に購入されたブリタニカ百科事典・全36巻が揃う。

 

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廻り階段,総欅造り。

 

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欅は宮城県丸森産だとか。手動のろくろで挽いてこの曲線が作り出されたという。

 

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行きどまらない床板と,廻り階段。あらゆる部材が,普通ではない。

 

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畏れ多くも,艶やかな階段を上らせて頂こう。

 

その3へ続く。

 

 

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