看板建築千葉代表。 2021.10.22 木更津
10月22日(金),君津市の出張の前に,1時間半ほど木更津を散策する。またもや生憎の雨に見舞われながら,富士見通りのアーケードとその周辺,木更津会館の周辺の飲食店街,中央2丁目の南西側の街並みを撮り歩いてきた。
▼その1はこちらから。
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残り時間も少なくなってきたので,駅前の駐車場に戻りつつ,残る目的地を網羅してゆく。
さかんだな通りの一本東側の道を南下するといきなり,下調べに無い素敵な建物が現れた。
渋い。実に渋いぞ…。
製材店の建物である。
良い出会いだった。
2階の雨戸の締まった建物。
五平町通りに入り東に進むと,緑色の寄棟屋根が際立つ平屋の建物があった。
書店である。これは驚いた。
しっかりと現役であった。
金田屋リヒトミューレの建物。
1932年竣工,今年で90歳の看板建築である。
隅切りを3回に分けて緩やかなカーブを描かせる,凝った造りである。
裏を見るとこの通り,バッサリ切れているのも面白い。
洋風のお多福窓とでも言おうか。
暫くは利用されず放置されていたが,再生を図るべく,6~7年ほど前に金田屋として第二の命が吹き込まれたという。
店内を覗く。大荷物で入るのは少し躊躇われるような,繊細で美しい商品がずらりと並んでいた。時間があればまた立ち寄ってみたい店である。今後も建物とともに末永く愛されていってほしいと願う。
リヒトミューレの斜向かいには不思議な佇まいの建物がある。「安」の文字は屋号だろうか。
yakitori Bar J's.
左はダイニングバーだった。名前は同じくJ'sである。
そして安室薬局。看板建築・千葉代表といっても過言ではない。
ディテールの美しさが光る。
銀座にあった文具店をモデルに,1929年に建てられたという。看板建築らしい竣工年だ。
写真写りは悪いが,電柱と電線のある普通の街角に現存しているからこそ,その意味と価値を感じられた。
界隈には増築を繰り返したような建物が多く見られた。
さて,時間を使い切ったので,富士見通りを東に歩いて駅に戻る。
シャッターに絵。
弁天通りから伸びる細い路地。これを抜けると,木更津会館の辺りに出られるようだ。
ゴロッとした建物が並ぶ一角へ。
朝倉文具店の後に喫茶店が入り,その装テンが外されて再び「あ(さ)くら」が露わになったようだ。
凹凸。
塩条商店。赤みがかった黄土色のモルタル壁に青色の瓦,この取り合わせは大好物である。
並ぶ緑。
喫茶店のシャッターが上がり,営業を開始した。時刻はちょうど12時である。
2棟の隙間。
立体感。
理容室。終盤は再び雨が強まって来たが,何とか当初予定していた行程を完遂し,車に戻った。
コンビニでパンを買い,駐車場で頬張ってから,40分ほど車を走らせて仕事現場へと向かった。最後は濃霧に視界を遮られ,20mほど先が見えないという状況になり,そんな中で観光バス3台とすれ違うなど極めて神経を使う運転となった。肝心の仕事は2時間ほどで問題なく終わり,15時すぎに解散。依然として霧が深く,木更津に戻るまでにも神経を著しく擦り減らす事になった。
この運転であまりにも疲弊したので,木更津駅東口のコインパーキングに車を停め,純喫茶ラビンで休憩を取った。
▼ラビンの記事に続く。
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