旧遠藤医院。 2021.06.16 田村郡三春町
6月16日(水)。郡山での出張調査の前日に,福島県内を散策。磐越東線・大越駅の南側の名も無き商店街,磐城常葉駅前に続き,船引の街並みを歩いた。
▼その1はこちらから。
anachro-fukurou.hatenablog.com
船引の散策を終えると,既に時間が押していたため,要田駅前を経由せず,三春町の庚申塚遊郭跡に向かった。
三春・弓町,庚申坂遊郭。多くを紹介するまでもない,有名な遊郭である。ちなみに,遊郭に関してはこのブログではあまり深く立ち入らない事にしている。文献や専門の方々の記事を各自あたられたい。
花屋楼。
妓楼ならではの線の多さ。
左側の更地が,島屋楼・双葉楼のあった場所である。2019年頃に解体されたと知らずに行ってしまったので,現地の様子を見てただただ落胆した。
島村楼は現在も住民が居る気配がある。
魅力を感じたなら,すぐに行かなければならない。古い景色は,次々と失われゆく。
さて,すっかり拍子抜けしてしまったが,ここで大きく押していた旅程が元に戻った格好になった。弓町から北上し,県道300号線沿いの街を少しだけ歩く。
村上酒店車庫。
桜川に沿う。
青果店の跡。
建ち並ぶ。
入母屋屋根の立派な住宅。
旧遠藤医院。
利活用され,末長く残されますように。
遠藤医院から少し西にある,三春町役場。遠藤医院を見終えた後,車で再出発し,ここを素通りしそうになったのだが,何か感じるものがあったので,すぐに引き返して来た。
新しい役場がすぐ東側に建てられていたが,どうやら3月末に竣工したばかりのようだった。こちらの旧庁舎は4月30日に閉庁したらしい。
旧庁舎は昭和40年竣工,半世紀に渡って三春の町を見守って来た生き証人だ。帰京後に調べてみたところ,夏頃に解体工事が予定されているとのことで,この姿は近い将来見納めになるようだ。恐らくはこの日が自分にとって,最初で最後の撮影機会だった訳だが,もしかすると君は本当に僕を呼び止めてくれたんじゃないだろうか,などと思ってしまった。最後の雄姿,しかと目に焼き付けた。
三春町,国道沿いの商店街に続く。
▼関連記事はこちらから。
▼ 宜しければクリックのご協力をお願い致します。