素敵な裏路地。 2021.09.11 静岡県森町
9月11日(土)。3ヶ月ぶりの出張の翌日,朝6時すぎにホテルを抜け出し,掛川の街を散策した後は,天浜線で遠州森駅へ。駅の北東にある中心街から,仲町商店街を散策してきた。
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さて,仲町商店街の中央通りから北に伸びる目抜き通りの1本西に,雰囲気の良さそうな裏路地があった。
畳屋。1階は住宅として現役で,テレビがついていた。
疊。
この街で最も雰囲気のある建物だった。
畳屋から,路地を北へ。左の家の窓ガラス越しに猫と見つめ合った。
引きが取れず全景は写せなかったが,この狭い路地に手の込んだ意匠の写真館があったのには驚いた。
次の十字路には美容室。
薄いピンクの意匠が実に独特である。
洒落た看板。
街の古さを感じる。
路地を南に戻る。
丸窓のあるこちらの建物,嘗ては店舗だったのだろうか。
緩やかにカーブする。
建具の印象。
裏路地感。
蔦に覆われた石蔵。
ここから南に抜けると,その2で紹介したスズキ理容の辺りに出るという格好である。
目抜き通りの一本東には,スーパーの廃墟があった。
ここはGoogleマップ曰く劇場の跡らしい。どうやら「中央劇場」という映画館の建物を転用したスーパーだったようである。
奥行方向にも大きい。
褪色した壁。
ちなみにこのスーパーのすぐ南には,遠州森町のバスターミナルがある。数台のバスが留置されていた。
目抜き通りを北上してゆく。
平屋の住宅が並ぶ一帯。
簡単な下調べの際,この辺りに年季の入った商店建築を見付けていたのだが,残念ながら解体され更地になっていた。かなり期待していたので残念だった。
皆様の店。
商店街の中心部からだいぶ離れてきたが,まだまだ商店がある。この街の大きさを感じさせられる。
太田川の支流を渡ったところで,突如として大粒の雨が降って来た。前日まで予報に無かった突然の雨だが,思い返せば仲町商店街に着いた頃から空は暗かった。雨雲レーダーを見ると暫く止みそうにないので,写真右手に見えている家の軒先で雨宿りをする。かなり本降りになってしまい,傘を持っていなかったので,そのまま動けなくなってしまった。
当初の計画では更に1~2kmほど歩いて城下の街並みまで見に行く予定だったのだが,この行程をがっつり短縮せざるを得なかった。小降りになったところで,まずは隣の建物を撮影。
壜・缶詰。
雨に降られつつ,レンズを守りながら,もう少しだけ散策を継続。支流の北側にもまだ商店がある。
割烹旅館・新屋。
営業している気配はない。2019年に廃業したというネット情報があった。
またもや本降りになってきたので,茶屋の軒先で再び雨宿り。
点在する商店を撮影しながら,駅とは反対方向に歩き続けた。
この写真のガードレールのあたりが木陰になっていたので,ここに軽く腰掛けること20分。最後は野晒しのバス停に移動し,雨に濡れながら1日4本のバスを待った。地元の方が車を停めて拾おうとして下さったが,ちょうどバスが来る時間を回ったところだったし,こちらは東京から来た外様なので,お断りさせていただいた。有り難い話である。バスは結局3分遅れてやって来た。こうして遠州森町の散策は,半ば消化不良の格好で幕を閉じた。
その4(戸綿駅前の街並み)に続く。
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