梟の島

-追想の為の記録-

遠州・森町(4):戸綿駅前,水路と製茶問屋のある街並み。

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製茶問屋と戸綿駅。 2021.09.11 静岡県森町

 


9月11日(土)。3ヶ月ぶりの出張の翌日,朝6時すぎにホテルを抜け出し,掛川の街を散策した後は,天浜線遠州森駅へ。駅の北東にある中心街から,仲町商店街とその裏路地を撮り歩いてきた。

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「降雨コールド」で散策を中断し,最後は雨に降られながらバス停に立つ。3分遅れでやって来たバスは秋葉バス秋葉線,気多~袋井駅前を結ぶ1日4本の路線バスである。この系統は遠州森町のバスターミナルで小休止した後,遠州森駅ではなく,掛川側の東側の隣駅,戸綿駅のすぐ近くを通って南下してゆく。「戸綿」のバス停で下車すると,幸い雨は殆ど止んでいたし,西行きの列車まではまだ20分ほどあったので,雨によって軽く萎れかけた心を立て直して戸綿駅周辺の街を少しだけ散策することにした。

 

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天浜線・戸綿(とわた)駅は築堤の上にある。駅舎の下の通路を抜けて,線路の向こう側の街に切り込んでみる。

 

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早速,製茶問屋がお出迎え。

 

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ちょうど掛川行の列車が戸綿駅に停車した。この距離感と障害物の無さ。ディーゼルならではのすっきりとした絵である。構図がカツい…。

 

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この色合い,最高だな。

 

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水路のある街。

 

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物置かと思ったら,居酒屋だった。トイレと手洗い場は当然ながら外にある。張り紙を見ると,コロナの影響で休業しているようだ。この規模でしっかりと「店」なのが凄い。

 

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緑に囲まれた家。

 

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住吉屋酒店からは,老舗の風格。「日本盛」「新婚」の文字が控えめに主張しているのが良い。

 

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煙草屋を兼ねる。

ごく小さな街だが,見どころのある景色が密集していて良かった。大きい街だと散策の「ミッション」をついつい意識してしまい,心が却って窮屈になるので,どうやら今の自分にはこのくらいの規模感の街が心地良いようだ。


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そろそろ列車の時間なので,駅で待機する。

 

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高い築堤の上にあるホームから街を見下ろしてみるのも面白かった。

 

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PENTAXで撮るリコーの文字。

 

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定刻でやってきた列車は,「ゆるキャン」のキャラが描かれたデザイン。キャラ云々という以上にそもそも車両の意匠とカラーリングの時点で,豊かな自然の背景との調和性の低い被写体だったが,ただ「鉄道だから」という理由のみでセオリー通りに入線を撮影してみた。鉄道車両という動く被写体にレンズを向けると,そそらない(あくまで主観的な話をしているということでご寛恕頂きたい)被写体であっても,一期一会の撮影においては心に動きを感じられるものである。それはスポーツのようで,例えば打席に立って投手のモーションに集中している時のような感覚である。このヒリヒリ感はこれからも時折味わってゆきたいものである。

 

天竜二俣の街並みに続く。

 

 

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