梟の島

-追想の為の記録-

沼田逍遥(2):倉内通りの街並みが,夕陽に染まる。

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夕刻,染め上げて。 2021.03.10 沼田

 


2021年3月10日(水)。中之条での現地実験の前日,昼前に出発し,群馬県内を散策。上毛高原から関越交通に乗り換え,水上温泉の中心部と水上駅前の街をじっくりと歩き回り,予定より一本遅い上越線で沼田に移動。急坂を上り,駅から中心街へとやって来た。

 

倉内通りの南側の建物が,夕陽を浴びて橙に染まっている。

西を振り返れば眩しい時間だ。引き続きこの大通りを東に進む。

 

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売物件。

 

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Twins.

 

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南を見ると,一方通行の道路に「サントリー会館」の看板が立てられている。ちょっと寄り道をしよう。

 

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スナックと薬局。

 

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サントリー会館とは,どうやらスナックの集合体のようだ。

 

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地方都市に来るとスナックの多さに目を見張る。この文化は,我々世代やその次の世代に,どのように継承されてゆくのだろうか。

 

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パールのような光沢のあるタイルが貼られた,美容室「ふ志゛た」。

 

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その向かいの街並みも,絶妙に褪せた色合いが美しい。

 

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寿司の江戸信。なかなか濃密な商店街だ。

 

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そしてこの道,実はかなりの交通量である。抜け道として機能しているようだった。

 

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こちらは旧「三浦食堂」。2012年のストリートビューではコカ・コーラの看板や装テンが見て取れるが,2015年までの間に閉業したようだ。

 

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倉内通りの南側に並行する道。この通り沿いも色々と盛り沢山なので,ぐるっと回ってきた後に改めて歩くことにする。

 

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このあたりの町名は「東倉内町」。

 

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倉内通りに戻って来た。昭和の残滓が眩しかった。

 

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スナック集合体「伊藤ビル」がうつろに口を開けていた。濃密な空間だ。

 

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影を見ると,いかに浅い角度で光が差し込んでいるか見て取れるだろう。鉄道用語でいう「エロ光」だ。

 

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そんな光線に染まったデコラティブな建物の脇に何か気配を感じ,覗き込むと,路地があった。

ここもまた後程,反対側からアプローチすることにして,今はこの太陽の光を存分に享受しよう。

 

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更に東へ歩を進めると,地名は材木町に変わる。うどんの大和屋,中沢洋服店と,古い建物が並ぶ一角にやって来た。街も光もエモい…。

 

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ステンレスの排気筒がギラリと光る。

 

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そして中沢洋服店。背が高く,デザインは簡素だが,味のある看板建築だ。

 

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現像での調整不要,至高のホワイトバランス。この黄色と褐色が好きで堪らない…。惚れ惚れした。

 

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セットのような美しさだった。

 

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通りの北側を見る。こちらは日陰なので,やや寒々しい発色になる。

 

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綿貫豆腐店と,なまこ壁の重厚な蔵が建ち並ぶ。

 

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死角にはキリスト教看板。

これで材木町の交差点に到着。ここが今回の散策の最東端の予定地である。

この後は徐々に南下しながら,まだまだ街を探索してゆこう。

 

沼田逍遥その3へ続く。

 

 

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