梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

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正福寺地蔵堂,都内唯一の国宝建造物へ。

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ザ・禅宗様。 2019.11.03 正福寺地蔵堂
 

2019年11月3日。昨日の純喫茶「珈琲太郎」からの親友との酒宴に続き,この日も活動。 

 

年一回の「文化財ウィーク」で一般公開される,都内唯一の国宝建造物,東村山の正福寺地蔵堂を見学しに行った。仕事で付き合いのあるU氏に邂逅するなど。世界は狭いw

 

正福寺地蔵堂禅宗様仏堂の代表として知られる,貴重な存在である。何と建立は1407年。文化財専門で仕事をしている身からすると,次第に「古い」という言葉が表す範囲が狂ってくるのだが(文脈によっては1920年代を「最近」とか言い始める始末である),15c初頭はもう紛れもなく古い。2019年は仕事で清白寺仏殿,円覚寺舎利殿を見る機会を得た(良いだろう!)が,今回の正福寺で日本を代表する禅宗仏堂を3棟もまとめてみることが出来たことになる。僥倖である。

 

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入母屋屋根の先端の,この軒反りの鋭さ,大陸的。中国や韓国のそれに近い。

 

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これまた禅宗様。詰組の上に掛かる扇垂木。垂木はかなり華奢な印象だ。

 

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桟唐戸の上方の飾り「花狭間」は,本当に繊細で美しい。

 

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波連子の欄間,これまた禅宗様らしい。しかしこの仏堂,かなり小さいので,部材一つ一つが華奢である。

 

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内部は,確か15時以降は撮影可能だったのだが,それを知らず昼頃に訪ねてしまった。一応NGとのことだったので,堂外から覗き込むように撮影。太めの飛貫が丸柱を貫いていた。天井は鏡天井。

 

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地垂木が急勾配を作る。尾垂木の尻も良く見える。

 

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火燈窓は比較的四角い。縦方向の線が整然と並ぶ。

 

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こうしてみると丸柱(ケヤキだろうか?)が相当反っているのがよく分かる。

 

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梁間方向,裳階下の組物はとてもかわいらしいサイズ感だった。

 

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禅宗様,絵になる要素が多かった。

 

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空の白は白く飛ばしてしまって,妻部分,懸魚を主役にして撮ってみるのも面白かった。この後,小さな露店ですいとん・だんご・おやき等を買い食いして腹を満たし,西武線で帰路に就いた。

 

2019年,これで国宝建造物10棟新規開拓完了。これからも仕事と趣味の一環として,絶えず見分を広めてゆきたい。

  

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