梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

小倉・旦過市場(1):日曜日の夕べ,「北九州の台所」を歩く。

f:id:anachro-fukurou:20210915091439j:plain

三角形の街。 2016.05.01 旦過市場

 


2016年5月1日(日)。熊本地震から2週間が経ち,研究室単位で建築学会主催の現地調査に参加することになった。決して気分の晴れない遠征だが,調査は2日からだったので,せめて前日はひっそりと非日常を味わわせてもらうことにした。相も変わらず飛行機嫌いなので,新幹線で遠路はるばる東京から5時間の旅路。15時半頃に小倉に降り立ち,北九州モノレールに乗り換え,旦過市場を目指した。


f:id:anachro-fukurou:20210915091431j:plain

モノレールの旦過駅にて。少し背伸びをしてホームの窓から西を見下ろすと,時計の針は猛烈な勢いで逆回転してゆく。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091435j:plain

空撮で見て取れる通り,南側には二重の三角形のような形で建物が建ち並んでいる。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091442j:plain

傾き始めた晩春の陽射は,期せずしてセピアの演出となる。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091446j:plain

駅の階段を降りると,さっそく「外側三角形」の斜辺にあたる場所に出る。垂直はどこにあるのか。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091450j:plain

「くればわかる」と。はるばる1,000kmの旅路を経てやって来たが,何が分かるか楽しみである。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915115250j:plain

斜陽が似合う街並み。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915115256j:plain

東西に走る中央の道で,お馴染みの看板と対峙。期待に胸を膨らませながら,いざ内部へ切り込んでゆこう。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091458j:plain

想像以上に階高が高い。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091527j:plain

褐色の集合体。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091502j:plain

サッシが木の建物もある。年季の入り方もまた想像以上だ。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091506j:plain

万国旗は,かなり高い位置に掛かっている。60年の歴史とともに色を失い,小向マーケットと同じような色に。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091454j:plain

メインストリートに入り,北へと歩いてみる。日曜の16時半,買い物客は少しずつ減り始め,店は徐々にシャッターを下ろし始めていた。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091510j:plain

ここはスチールサッシだろうか。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091515j:plain

リポビタンDの発売は1962年らしい。そんなに古いものではなさそうだが,君はいったいいつ頃からそこに居るのか。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091532j:plain

市場の中には肉屋が多かった印象だが,とりわけこの戸根食肉の建物が目を引いた。店舗によっては,やはりモツの類が充実していて,地域性を感じる。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091536j:plain

小文字通りとの街角。森下フルーツの店舗からは,ほのかに甘い香りが漂う。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091544j:plain

レトロなビルが目を引く。丸源19ビル。億万長者・川本源司郎の脱税事件があり,その影響もあるのか,或いは消防法違反の件なのか,現在は廃ビルの様相であった。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091548j:plain

振り返る。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091541j:plain

時代のパッチワーク,北九州の台所。ここからは,メインストリートを南へと戻ってゆこう。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091552j:plain

鯨を扱う店も,時代性,地域性を感じる。このほかにも何店舗かあったように記憶している。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091556j:plain

「ふぐ」もまた地域性を感じる。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091600j:plain

果実店。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091604j:plain

こちらもふぐを扱う店舗。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091608j:plain

撮影を続けている間にも,みるみるうちに人通りが減ってゆく。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091612j:plain

初めに入って来た東西の道とのT字路。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091616j:plain

地名は「魚町」。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091848j:plain

からあげ店。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091620j:plain

緩やかなカーブを切り取る。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091623j:plain

黄色い装テンが並ぶ。鮮魚店も非常に多い。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091840j:plain

暗喩。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091844j:plain

嘗てのバス停がある。ここの店舗は「大學堂」,北九州市立大学の学生が運営に携わっているのだとか。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091720j:plain

大學堂の前では,老人たちが将棋に興じていた。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091627j:plain

旦過中央市場への道が,ぽっかりと口をあけている。どうやらここが,内側の三角形へのアクセスルートのようだ。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091836j:plain

木製の棚が渋くて素敵である。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091713j:plain

餅菓子・赤飯の岩田屋。ちょうど端午の節句に近いので,笹の葉に包まれたちまきが店頭に並んでいた。一つくらい買えばよかった。どうも撮影の際には食べ物への意識が低すぎる。とても良くない傾向である。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091709j:plain

「旦過商店街」という名称もあるようだ。全く真相は定かではないのだが,内側の三角形が旦過中央市場,メインストリートは旦過商店街,という事なのだろうか。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091701j:plain

ガラガラガラ…と,シャッターを下ろす音が時折聞こえてくる。

 

f:id:anachro-fukurou:20210915091705j:plain

もう一つの旦過中央市場への入口はシャッターが下りていた。日曜日は開けていないのだろうか。大學堂の近くの入口が開いているうちに内部を撮影しよう。

 

その2へ続く。

 

 

▼関連記事はこちらから。

 

▼ 宜しければクリックのご協力をお願い致します。

にほんブログ村 写真ブログへ

にほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 鉄道ブログへにほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ