ハロウィン仕様。 2021.10.17 土浦
10月17日(日)。水戸出張の前日である。生憎の雨であるが,土浦散策を決行。駅西口を出てすぐの桜町の歓楽街に続き,川口ショッピングセンター MALL505を撮り歩いてきた。
▼その1はこちらから。
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MALL505を撮り終えて,すぐ裏のビジホにチェックイン。つなぎに身を包んだ工事業者の数人が先客として並んでいたので,少し待たされた。中に外国人が一人居て,手続きに少し手こずっていたのを覚えている。荷物を部屋に置き,再出発。
武蔵屋。MALL505の2階の廊下から続く歩道橋から撮影している。
1933年竣工という情報がある。
2本のツノが生えたファサード。
角部に彫刻。
角地に建つ。側面はかなり長い。
左奥がMALL505,右奥が宿泊先のホテルである。
歩道橋から駅前通りを眺める。ようやく雨は上がり,傘を閉じることが出来た。
2020年6月,仕事場へ移動するタクシーの車内から見て気になっていた建物へ向かった。土浦セントラルシネマズという,映画館の入ったビルである。
正面入口。エスカレーターは止まっており,階段には電気が点っておらず薄暗い。
埃っぽい階段を上がると,右手前の理容室は何と営業中だった。左前の水色の扉はシネマ3・4に続くもののようだが,施錠されており,扉の向こうは真っ暗だった。
右奥へと続く通路へ。もはや廃墟のような静寂…しかし時折,遠くから人の声がする。
左に曲がると,この先は映画館への入口に続いてゆくようだ。この日も上映中だった。googleの口コミを見ると,映画館としてなかなか評価が高いらしい。
階段を3階,4階まで上ってゆくと,ここは部外者が迂闊に入って来てはいけないようで,事務所の扉が踊り場に直接繋がっていた。忍び足で退散。
MALL505もここも,色遣いがけばけばしい。
止まったエスカレーターの上の看板。
外観。
なかなかな巨大建築だった。
その手前には店舗。
この後は大通りを渡り,土浦名店街なるアーケード商店街へ向かった。
様子が…おかしいぞ。
ハロウィン仕様である…これは想定外である。
昭和から続く時計店。
鄙びた商店街を撮りに来たのだが…いや,地域の子供たちにも愛される空間として現役であることは本当に素晴らしいのだが…複雑に混ざる感情の中に数パーセントほど,ハロウィンを憎く思う成分があったことは否定できない。
撮れる所を撮ろう。化粧品店,看板には資生堂。
こちらにはKANEBOの文字。
オレンジと白が無い時の姿を想像しながら…と思ったものの,あまりにもその存在が強烈すぎて無理だった。
ここの名は,土浦名店街。「街」のバランスの悪さが愛おしい。
極めて短いアーケード商店街である。
かわいいかよ…
現役の店舗も少なくない。
確実に決まる画角の筈なのに,構図として破綻している…。
青果店はしっかり営業中。
しかしこのハロウィン飾り,なかなかクオリティが高いじゃないか…。
最後に。
もし鄙びた姿を求めて探訪される方,少なくとも10月は「覚悟」が必要である。
大都市の風格。再開発をしたというのに,更地の駐車場が広がっているさまは痛々しい。
この辺りは道路工事の対象。嘗ては雰囲気のある被写体が幾つかあったようなのだが,時すでに遅し。
看板建築と城下町の街並みを求めて,北へ歩いてゆく。
その5へ続く。
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