梟の島

-追想の為の記録-

2020-01-01から1年間の記事一覧

大分・津久見散策(4):中央町のスナック街に灯りが点る。

2020年8月20日。大分出張の前日,津久見市の街並みを見る。セメント町・港町を散策し,最後に中央町へ。本町通りと昭和通りを中心に見て回ると,想像以上のスナックの数に圧倒される。ちょうど日が沈み,現役の店に明かりが灯り始める…。

大分・津久見散策(3):嘗ての赤線地帯「小網代通り」を歩く。

2020年8月20日。大分出張の前日,津久見市の街並みを見る。セメント町・港町を散策し,山際に静かに残る通りへ切り込む。ここは「小網代通り」,嘗ては赤線地帯だったようだ。その痕跡は殆ど見受けられなかったが,細道に並ぶ古屋,スナックの残骸など,色…

大分・津久見散策(2):港町,工業港と嘗ての目抜き通りを歩く。

2020年8月20日。大分出張の前日,津久見市の街並みを見る。「セメント町」の隣,港町へ。津久見湾の工業港で夕景を撮る。その後,セメント町通りから東側の裏通りを歩く。ここは今でこそ「裏」だが,嘗ての目抜き通り。道幅は広く,店舗の痕跡のある建物が…

大分・津久見散策(1):「セメント町」を歩く。

2020年8月20日(木)。大分出張に前乗りして,色々と撮り回る。まずは夕方の津久見の街並みを見るべく,大分から1時間20分ほどのドライブ。「セメント町」という地名の街を見て歩く。太平洋セメント,日豊オノダの工場が建つ,そのすぐ傍らに,嘗てのセメ…

三浦市三崎町(2):見所多き建築の街,路地を歩く。

2017年5月17日。ただの土曜日,ふらっと京急に乗り,看板建築の街・三浦市三崎町にやって来た。酷い雨に見舞われながら,街を歩き,建築群を写真に収めてゆく。スナック建築も大変魅力的で,路地一本一本に表情があって面白い。最後は夜のルミエール,松月…

三浦市三崎町(1):看板建築の街を歩く。

2017年5月17日。ただの土曜日,ふらっと京急に乗り,看板建築の街・三浦市三崎町にやって来た。酷い雨に見舞われながら,街を歩き,建築群を写真に収めてゆく。星六,マツウラ,松月商店を始め,狭い範囲に被写体がゴロゴロと点在しており,大変魅力的であ…

市原・素掘り隧道(3):月崎トンネル,二連隧道の美。

2017年6月。市原市,飯給~月崎に静かに佇む隧道群を巡った。依然として雨脚の強い中,広義の酷道である林道・月崎1号線を,軽自動車の両側面に藪の雨露をこすり付けながら進むと,二連隧道,月崎トンネルが姿を現した。光と影,その先にまた隧道。写真の…

市原・素掘り隧道(2):永昌寺トンネル,美しき観音彫り断面。

2017年6月。市原市,飯給~月崎の林道に静かに佇む隧道群を巡った。柿木台第二トンネルからさらに南下すると,月崎駅にだいぶ近付いたところで永昌寺トンネルのポータルが姿を現した。観音彫り断面の迫力と,幾何学的な美しさ。閉塞感とも圧迫感とも異なる…

市原・素掘り隧道(1):柿木台第一・第二トンネル。

2017年6月。市原市,飯給~月崎の林道に静かに佇む隧道群を巡った。林道を暫く行くと,柿木台第一トンネルへ。将棋の駒の形をした断面は,「観音掘り」という。細く長く狭い,独特の空間は,不思議な静寂に包まれていた。続く柿木台第二トンネルは狭く短い…

江川海岸(2):水没電柱と工場,夜の海景画。

2017年6月。水没電柱でお馴染みの江川海岸を見に行った。対岸に見える君津の工場の橙の灯火が,海と空を染めはじめる。徐々に潮が満ちてゆき,やがて電柱の足元の小さな陸も海面に飲み込まれてゆく。光芒は艶やかに,黒い鏡に反映する。どうにかスローシャ…

江川海岸(1):水没電柱,或る6月の夕景。

2017年6月。水没電柱でお馴染みの江川海岸を見に行った。密漁を見張る小屋への電線が,海中に立つ電柱により支持されている,不思議な光景。海岸は観光客で大賑わいだった。夏至直前の太陽が,東京湾に沈んでゆく。やがてブルーモーメントが訪れ,夕景は夜…

富士工場夜景(4):大興製紙の工場を,蓼原大橋から望む。

浜松出張の前夜,富士の工場夜景を撮影。22時を過ぎたころ,蓼原大橋から大興製紙の大煙突を望むスポットへ向かった。東海道線を眼下に見ながらの撮影。煙突2本の狭間のゴチャゴチャした場所が大のお気に入りとなった。長時間露光であらわになるディテール…

富士工場夜景(3):ポリプラスチックス富士工場,2020年の姿。

浜松出張の前夜,富士の工場夜景を撮影。21時頃から,ポリプラスチックス富士工場を撮影する。工場の南側の道に入ると,街灯が全くなく,本当に真っ暗であり,1人で来るには些かハードルの高い撮影地だった。大煙突などの設備が撤去されており,少し残念だ…

戸倉上山田温泉,広大なスナック街を歩く(後編)。

2018年1月8日,長野旅行最終日。戸倉上山田温泉の有名な(悪名高い)スナック街散策,後編である。道という道すべてに店がへばりつく,「夜の街」。バブルの残滓は想像以上の規模。通常のスナックではないことは明白である。一体いつまでその姿を見ること…

戸倉上山田温泉,広大なスナック街を歩く(前編)。

2018年1月8日,長野旅行最終日。戸倉上山田温泉の有名な(悪名高い)スナック街を散策する。道という道すべてに店がへばりつく,「夜の街」。バブルの残滓は想像以上の規模で,現代に残り続けていた。

松本建築散歩(4):旧制松本高等学校は,国内9番目の官立高等学校。

2018年1月6日,長野旅行初日の夕方。松本建築散歩の最後に,旧制松本高等学校へ。国指定重文の本館と講堂は,1920年・1922年竣工。洋風建築を日本の木造建築に落とし込んだ,当時の学校建築の様式を今に残す貴重な遺構である。内部も外観も非常に絵になる…

松本建築散歩(3):擬洋風建築代表,旧開智学校を訪ねて。

2018年1月6日。年始早々に長野旅行へ。大手の散策を終えて,松本城を訪れる。午後は縄手通り,中町通りを散策する。一般的にウケの良い観光地はもちろんだが,ナワテ横丁や看板建築など,渋い見所もあちこちに点在している。1日で見切るのは大変な,奥深…

松本建築散歩(2):趣深い建築を求め,縄手通り,中町通りを歩く。

2018年1月6日。年始早々に長野旅行へ。大手の散策を終えて,松本城を訪れる。午後は縄手通り,中町通りを散策する。一般的にウケの良い観光地はもちろんだが,ナワテ横丁や看板建築など,渋い見所もあちこちに点在している。1日で見切るのは大変な,奥深…

松本建築散歩(1):大手1~3丁目に残る,味わい深い建築たちを紹介。

2018年1月6日。年始早々に長野旅行へ。直通の鈍行で3時間40分,松本に10時すぎに到着。 松本城方面に散策し,女鳥羽川(めとばがわ)を渡ると,大手2丁目。いよいよ古い街並みが姿を現した。六九商店街周辺の看板建築をはじめ,年季の入った味わい深い建…

富士工場夜景(2):イハラニッケイ化学工業,静岡随一の工場夜景スポット。

浜松出張の前夜,富士の工場夜景を撮影。7時半を回った頃,いよいよ空は青灰色から紺へと色を変え,夜景が始まった。 面的に展開する被写体,切り取りようが幾らでもある。中央の蒸留塔がシンボリックに,漆黒の空に浮かび上がる。最後の最後まで,良いアン…

富士工場夜景(1):静岡市・イハラニッケイ,暗雲と「鬼岩城」。

浜松出張の前夜。諸事情を勘案し,静岡で車を調達し,富士の工場夜景を撮影することにした。梅雨の晴れ間,といっても太陽は見えず。空には分厚い雲が低く垂れ込めていたが,風は殆ど無かった。妖しい雲を背景に,ブルーモーメント,徐々に工場のディテール…

銀雪のしなの鉄道撮影(7):黒姫~古間,夕暮れの雪原をゆく山スカ115系。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅北側の雪原で,ついにこの日最後の走行写真を狙う。ほんのりと陽光が差し込み,山裾の雲は優しいマゼンタに染まる。絵画的な,柔らかい色調の舞台に,山スカ・115系が,ゆっくりと姿を現した。

銀雪のしなの鉄道撮影(6):牟礼~古間,初代長野色を面縦で決める。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅からさらに南下し,牟礼~古間,戸草の集落にて。線路際でアングルを微調整し,アウトカーブの望遠構図で初代長野色を撮る。薄らと着雪のある山裾を背に,緑の「個性派俳優」が,独特の存在感を放…

銀雪のしなの鉄道撮影(5):牟礼~古間,戸草で山スカを迎える。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅からさらに南下し,古間~牟礼間,戸草の集落で,満を持して山スカを迎える。中央東線の未練を,ここに果たす。続いては上りの湘南色を,線路際で待つ。戸草隧道のポータルに,ビビッドなツートン…

銀雪のしなの鉄道撮影(4):牟礼~古間,戸草集落の定番カーブにて。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅からさらに南下し,牟礼~古間間,戸草の集落へ。私有地に入らぬように気を付けながら,初代長野色を定番のカーブで撮影。湘南色は線路際のオリジナルアングルで遊び,折り返しの初代長野色では定…

銀雪のしなの鉄道撮影(3):黒姫~古間,雪原に映える湘南色。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。黒姫~古間の定番の陸橋の下から,サイド構図でしなの鉄道色と湘南色を捉える。折り返しのしなの鉄道色は陸橋上で,湘南色は古間駅手前の「雪原」で対戦。鋼鉄車のビビッドな差し色が,純白の舞台に鮮や…

銀雪のしなの鉄道撮影(2):黒姫~古間,川原踏切と「定番」で初代長野色を撮る。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。信越大橋からタクシーでワープして,まずは黒姫~古間の川原踏切,続いて陸橋の定番撮影地で,初代長野色と初対戦。この日は,S7編成の検査からの復帰日。白雪を力強く蹴り上げて,元気そうに雪原を駆け…

銀雪のしなの鉄道撮影(1):黒姫~妙高高原,国境の銀世界を大俯瞰。

2018年1月7日(日)。2泊3日の長野旅行・2日目は,しなの鉄道北しなの線を撮影。未明の長野駅を発ち,妙高高原駅へ。駅から30分ほど歩いて到着した信越大橋の俯瞰撮影地では,一面の銀世界が「完成」していた。白銀の大舞台に,運用は予定通り,スカ色…

閑話休題,ハエトリソウの花が咲いた日。

2020年6月8日。ベランダで手塩にかけて育てたハエトリソウが開花した。

正福寺地蔵堂,都内唯一の国宝建造物へ。

2019年11月3日。年一回の「文化財ウィーク」で一般公開される,都内唯一の国宝建造物,東村山の正福寺地蔵堂を見学しに行った。禅宗様仏堂の代表として知られる,稀有な存在である。何と建立は1407年。想像していたよりも小ぶりな仏堂で,部材は華奢。愛ら…

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